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アナウンサー・声優・ナレーターの教科書

ナレーター研修の先生が推してた本を買いました。

先生曰く「アナウンサーの教科書」と位置づけられている本なのだそうです。

この手の必需品といえばアクセント辞典が真っ先に挙げられるのですが、あれはあくまで「日本語アクセントを調べる」ための辞典で、発声練習に関することは載っていません(当然ですが)。

しかし、この本では基本の腹式呼吸から発声練習、プロミネンス(強弱)や言葉のリズムまで、喋りに関する基本テクニックを完全網羅しています。
1988年に初版されたのですが、現在ではなんと30刷!重版出来しまくっている超ロングセラー本です。

「どんな発声練習をすればいいのか?」と疑問を感じる方がいると思います。何が苦手か、どこが足りないのか、改善しなければならない点は人によってさまざまです。
特に五十音の苦手な行に関しては、皆さんかなり苦労されているようです。
(ちなみに私はサ行とラ行が苦手です…)

この本のすごいところは、自分の苦手な分野を索引して取り組めるようにできているというところです。
特に五十音に関しては、ア行からラ行まで12パターンの五十音交差表(アイウエオ、イウエオア…ってやつ)を収録しているので、口の動きと舌の位置を確認しながら練習できるように設計されています。
濁音や鼻濁音、拗音(キャ行とか。「ゃ」がついているもの)の五十音交差表はついていないのですが、そちらに関しては単語の発音練習等で確認ができます。
(どうしてもやりたい人は「ヤ行」の五十音交差表を使ってやってみるのも手です)

そうそう。五十音の章のまとめで「発音基礎練習A・B」が収録されていたのですが、書いてあることはガチの基本練習。Aは「アイウエオ」型、Bは「アエイウエオアオ」型となっています。
難しく書かれがちではあるのですが、やっていることは単純な発声練習です。

その他にも、一息で言わないとダメなことで有名な「寿限無」や、音の乱数表としては最強の歌舞伎口上「外郎売り」など、とにかく発声練習をしてみたい方にはおすすめの一冊です。

初めはとっつきにくいかもしれませんが、やり続ければ意外な変化がありますよ!

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