見出し画像

高揚感なきW杯

いよいよW杯が始まる。
いよいよと言いながら、実はあまり高揚感はない。

初めてのW杯が見えて消えた93年最終予選のドーハからもう29年も経つ。
深夜の放送が終わってからも興奮状態が続いて、悔しくて寝付けなかったあの熱量とは比べられない。
多分、今の代表に求めるものが、W杯に出ればいいレベルではなくなったからかもしれないが、一番の原因は期待感の無さだろうと自己分析している。

ここで代表や代表監督の悪口を書くつもりはない。
それこそ初めてW杯に出た時に比べれば今の代表のレベルは上がっている。
森保一はアジア予選突破という難しいミッションは達成したのだ。

ただ、監督がどういうフットボールをしたいのかが見えてこない。
誰を選ぶ選ばないで森保一を評価しているワケではなくて。

元々、広島で三連覇の実績を買われての代表監督なのだが、過大評価ではないかと思う。
結果自体は偉大だが、その時の広島のチーム基盤を作ったのは森保ではなくペトロビッチである。
森保はそのチームを上手くメンテナンスしながら結果を残した…それが私の評価だ。

だから、森保がゼロベースでチームを組むことを期待することが妥当とは思わない。彼は優秀なコーチスタッフだとは思うが。

もちろん観る限りは、日本人として日本代表を応援する。
大会本番で彼が勝負師に豹変する期待は少ないが、もう選択肢を示された段階ではない。
あとは幸運を祈るだけになったのだから。