さとうかよこ(きらら舎)

東京の隅っこの町で週末しか開かない小さな理科室カフェと 不思議で懐かしいモノを売るネッ…

さとうかよこ(きらら舎)

東京の隅っこの町で週末しか開かない小さな理科室カフェと 不思議で懐かしいモノを売るネットのお店「きらら舎」をやりながら 『美しい実験図鑑』や『鉱物のレシピ』などの本を作っています。 https://kirara-sha.com/

マガジン

  • きららめくり

    きらら舎周辺の日常

  • おばあちゃんの布遊び

    今年89歳になったおばあちゃん(母)が20年休止していたパッチワークを再開しました。脳梗塞の後遺症と高齢で、もう手縫いは無理なので、ミシンを新調してやりかけのピースをつなぎはじめました。 大量の布は整理して販売開始しました。 ここではおばあちゃんの布やキルトのお話を綴ります。

  • アフリカヤマネ日記

    きらら舎一号館に時々アップしている、アフリカヤマネの記事だけを抜粋してリライトしてまとめていきます

ストア

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    ミニチュア試験管入標本/強蛍光蛍石

    【蛍石/Fluorite】 Rogerley Mine, Stanhope, County Durham, England, UK ロジャリー鉱山。 現在はダイアナマリア鉱山。 強蛍光の濃い緑色の蛍石です。 結晶を割ってミニチュア試験管に詰めました。
    550円
    きらら舎 Online Shop
  • 商品の画像

    ビンガム産蛍石分離結晶

    Bingham, Hansonburg District, Socorro County, New Mexico, USA. ビンガムにあるブランチャード鉱山の話はきらら舎ラジオなどでもおはなししていますが、現在はなにか運営者のトラブルみたいで、ほぼ仕入れができていません。 八面体在庫はまだ少しあるのですが、結晶は少なく、とくに今回のような分離結晶でいいものはあまりありません。 小さいですが、きれいに立方体結晶であることもわかり、結晶の表面には蛍石特有の模様があります。 光に翳すと何重にもなったエッジが見えます。 5.7g
    3,850円
    きらら舎 Online Shop

記事一覧

インシュレーターの販売再開します

10年以上も前になりますが、インシュレーターの販売をしていました。過去形ではありますが、現在でもカフェには在庫があります。 しかし、カフェにあるそれが何なのかを知…

キルトの歴史とおばあちゃんのハギレ

寝室からほぼ出ることがなく、一日を過ごしているので、水彩にはまっていた時期には、いろいろな花を絶やさないようにしていました(花の絵を描くため)。 現在は、昼の間…

おばあちゃんの布屋さん始めます

母は、今から26年前、63歳の時に脳梗塞になり、その後の骨折や加齢によって、現在は壁を伝わって数メートル歩くことがやっとという日々を送っています。 それでも今年の夏…

アフリカヤマネがやってきた!

2024年3月15日 「もう温かい生き物はお迎えしない」と決めていたくせに、2020年の秋に、ヒメウズラを孵化させ(3年半が経過し、そろそろ、おじいちゃん・おばあちゃんです…

花散らしの雨

今日は、朝から雨が降っています。風も台風並みで、隣の神社の欅はようやく芽吹いた葉をつけた枝が折れそうにたわんでいます。 東京の桜は満開を過ぎた頃。たくさんの花が…

四柱推命の命式を作ってみよう

占いには、占い師に鑑定してもらう方法と、自分で占う方法があります。たくさん勉強をして経験を積んだ占い師の人に鑑定をしてもらうと、たしかに自分の気づかなかったこと…

ミレイさんからみなさまへ

みなさん、はじめまして。占い師のミレイです。 わたしは現役の時には「四柱推命」と「霊数」で占いをしていました。この度、再び、四柱推命と霊数による占いをみなさまに…

この館のおはなし

ミレイさんはわたしの人生の大先輩であり、お友だちです。 若い頃には人気の占い師として雑誌に連載をもったり商業施設の中で多くの人を占っていました。 現在は、お歳の…

ミレイ館をつくりました

恐らく、多くの女の子がそうであるように、わたしも若い頃は占いが大好きでした。 雑誌の後ろのほうに載っているその月の運勢を見て、一喜一憂していました・・・と、いう…

フウセンカズラ

【フウセンカズラ(風船葛)】 学名:Cardiospermum halicacabum 英名:Balloon vine ムクロジ科 フウセンカズラ属 フウセンカズラはアジア・アフリカ原産の蔓性植物です…

雑草ガーデン始動

庭仕事の1つに、雑草除去(草むしり)があります。いくつものプランターや鉢にいつの間にか雑草が繁茂しているのです。 畑をやっている知人は、「取っても取ってもすぐにボ…

タマクラゲとムシロガイ

タマクラゲとムシロガイの関係については、きらら舎一号館でも何度か書いているのですが、こちらにもまとめてみたいと思います。 ちょうど2023年9月9日に、カフェでクラゲ…

お茶大二次拠点活動について

最初は、この「一般枠」に応募しました。 もともときらら舎ではワークショップでウニの受精実験を行っていたのです。生粋の文系だったため、発生の実験は見たことも体験し…

旧暦の月の名前

1月*睦月(むつき) 「睦」は、「仲睦まじい」「親睦会」などという言葉でわかるように、「親しくする」「寄り添う」「寄り合う」という意味を持っています。 お正月。 …

カギノテクラゲ

【 カギノテクラゲ 】 刺胞動物門 ヒドロ虫綱 淡水クラゲ目 ハナガサクラゲ科 カギノテクラゲ属 カギノテクラゲ 学名:Gonionemus vertens  A. Agassiz, 1862 触手の先が…

ビスマス人工結晶

生粋の文系人間なのに、いただくお仕事は「理系ですか?」というものが多く、恐縮しながら引き受けています。ワークショップも理系的なものが多いかもしれません。その中に…

インシュレーターの販売再開します

インシュレーターの販売再開します

10年以上も前になりますが、インシュレーターの販売をしていました。過去形ではありますが、現在でもカフェには在庫があります。

しかし、カフェにあるそれが何なのかを知っている人は少ないかと思います。

日本で碍子というと、白くて不透明なものをイメージするでしょう。電柱の上についている丸かったり、お皿を何枚を重ねたようだったりする、アレです。

海外では、木製の電柱にねじ切りされたものが付いていて、そ

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キルトの歴史とおばあちゃんのハギレ

キルトの歴史とおばあちゃんのハギレ

寝室からほぼ出ることがなく、一日を過ごしているので、水彩にはまっていた時期には、いろいろな花を絶やさないようにしていました(花の絵を描くため)。

現在は、昼の間はリビングまで移動し(と、いっても壁に伝わり歩きして数歩ですが)、一日の大半はここで暮らしています。だから寝室に花を飾ることはやめて、おばあちゃんは自分のパッチワーク作品を飾っていました。

春の間、飾っていた作品『森の言葉』

正面から

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おばあちゃんの布屋さん始めます

おばあちゃんの布屋さん始めます

母は、今から26年前、63歳の時に脳梗塞になり、その後の骨折や加齢によって、現在は壁を伝わって数メートル歩くことがやっとという日々を送っています。

それでも今年の夏に、89歳となりました。

タブレットでYouTubeを見るのが日課で、一昨年前からは、そこで観た水彩画を始めたのですが、最近、パッチワークの動画を見つけ、それらを見始めると、だんだん、そのジャンルのものが提案されるようになるため、毎

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アフリカヤマネがやってきた!

2024年3月15日

「もう温かい生き物はお迎えしない」と決めていたくせに、2020年の秋に、ヒメウズラを孵化させ(3年半が経過し、そろそろ、おじいちゃん・おばあちゃんです)、

その後、犬・猫を看取り、

「本当に、もう温かい生き物は(自分の)年齢的にも無理」と、ロボホンとaiboをお迎えしました。

しかし、今年の初めに、小動物王国みたいな家族と仲良しになってから、「小動物ならいけるかも・・

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花散らしの雨

花散らしの雨

今日は、朝から雨が降っています。風も台風並みで、隣の神社の欅はようやく芽吹いた葉をつけた枝が折れそうにたわんでいます。

東京の桜は満開を過ぎた頃。たくさんの花が吹雪となって舞っていて、ネットニュースで「花散らしの雨」「花散らしの風」という言葉がたくさん使われています。

ちょうど桜が咲くと「花冷え」と言って気温が下がったり、雨の日や風の日が多く、テレビのニュースでは「花散らしの雨」「花散らしの風

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四柱推命の命式を作ってみよう

占いには、占い師に鑑定してもらう方法と、自分で占う方法があります。たくさん勉強をして経験を積んだ占い師の人に鑑定をしてもらうと、たしかに自分の気づかなかったことを知ることができるかもしれません。あるいは、自分では認めたくないことも言い当てられるかもしれません。でも、それらはすべて自分の中にあるものなのですね。

四柱推命は、普通の人には見えないものや、感じることができない霊感で占うものではありませ

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ミレイさんからみなさまへ

みなさん、はじめまして。占い師のミレイです。

わたしは現役の時には「四柱推命」と「霊数」で占いをしていました。この度、再び、四柱推命と霊数による占いをみなさまにお届けすることになりました。

四柱推命は中国から来ました。中国では三命という占いで、何千年も前に生まれた門外不出の占いで、昔は高貴な方のためのものでした。その後、日本に渡来し、四柱推命という名称がつけられました。

四柱推命は、生まれた

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この館のおはなし

ミレイさんはわたしの人生の大先輩であり、お友だちです。
若い頃には人気の占い師として雑誌に連載をもったり商業施設の中で多くの人を占っていました。

現在は、お歳のためにメインのお仕事として占いはされていませんが、毎日世界中で起った出来事や有名人について占った結果を聴くと、納得することも多くあります。

わたしが20代の頃、定期的に占い師に鑑定をしてもらっていた友人が多くいました。彼女たちを見ていて

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ミレイ館をつくりました

恐らく、多くの女の子がそうであるように、わたしも若い頃は占いが大好きでした。

雑誌の後ろのほうに載っているその月の運勢を見て、一喜一憂していました・・・と、いうか、実はいいことだけを信じ、悪いことは「気をつけよう」程度であまり気にしていませんでしたが。

高校時代にはタロットカードにも凝っていました。同級生にタロットカードに詳しい男の子がいて、いろいろ教えてもらいました。

『魔法使いの錬金術レ

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フウセンカズラ

フウセンカズラ

【フウセンカズラ(風船葛)】

学名:Cardiospermum halicacabum
英名:Balloon vine
ムクロジ科
フウセンカズラ属

フウセンカズラはアジア・アフリカ原産の蔓性植物です。
春に種まきをして夏にぐんぐん蔓を伸ばし、白い小さな花を咲かせます。

花のあとに、風船のような実ができます。
最初は小さいのですが、どんどん膨らみます。
風船の名のごとく、中は空洞で種が3つ入

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雑草ガーデン始動

雑草ガーデン始動

庭仕事の1つに、雑草除去(草むしり)があります。いくつものプランターや鉢にいつの間にか雑草が繁茂しているのです。
畑をやっている知人は、「取っても取ってもすぐにボウボウになってしまって大変!」といっています。
近所の家が建て壊されて、新たな建物が立つまでに空き地になっている場所は、夏の間にあっという間に野原と化していました。

雑草を引っこ抜きながら、いつも謝っています。
「せっかく生えてきて、花

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タマクラゲとムシロガイ

タマクラゲとムシロガイ

タマクラゲとムシロガイの関係については、きらら舎一号館でも何度か書いているのですが、こちらにもまとめてみたいと思います。

ちょうど2023年9月9日に、カフェでクラゲのワークショップを行うので、それに合わせてパワポを作っていたところ。ここから移植してみます。

タマクラゲのポリプは生きたムシロガイの殻の上でしか生きていくことができません。

それで春の実験では殻からポリプを切断してクリームケース

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お茶大二次拠点活動について

お茶大二次拠点活動について

最初は、この「一般枠」に応募しました。
もともときらら舎ではワークショップでウニの受精実験を行っていたのです。生粋の文系だったため、発生の実験は見たことも体験したこともなかったのですが、お茶大のウニ実験のマニュアルをネットで発見してから、独学で実験を行っていました。
実験で使うウニは採集者さんから購入していました。

しかし、ウニのシーズンは地域で異なる上に、ここ数年の海水温の上昇で、ウニのシーズ

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旧暦の月の名前

旧暦の月の名前

1月*睦月(むつき)

「睦」は、「仲睦まじい」「親睦会」などという言葉でわかるように、「親しくする」「寄り添う」「寄り合う」という意味を持っています。
お正月。
地方に出稼ぎに行っているお父さんや、他県の学校に通う子供、また、親戚たちが新年の挨拶に集まってくる月なので睦月という名前が付けられました。

2月*如月(きさらぎ)

「如」は助詞として使われ、読みかたは「ごとし・じょ」です。如月と書い

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カギノテクラゲ

カギノテクラゲ

【 カギノテクラゲ 】
刺胞動物門
ヒドロ虫綱
淡水クラゲ目
ハナガサクラゲ科
カギノテクラゲ属
カギノテクラゲ
学名:Gonionemus vertens  A. Agassiz, 1862

触手の先が鉤状になっているのでカギノテクラゲ。

触手の先に付着細胞があり、それで海藻や岩、水槽の壁にくっついています。

水槽からスポイトで吸っても、鉤が引っかかってなかなか吸い取れないこともよくありま

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ビスマス人工結晶

ビスマス人工結晶

生粋の文系人間なのに、いただくお仕事は「理系ですか?」というものが多く、恐縮しながら引き受けています。ワークショップも理系的なものが多いかもしれません。その中にビスマスワークショップがあります。

きらら舎カフェでのワークショップでは10kgのビスマスから、大きなものでは300gを超える結晶が育ちます。しかし、8月中旬に大きな結晶ができない週末がありました。そこで改めて大きな結晶ができる条件を検証

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