見出し画像

花散らしの雨

今日は、朝から雨が降っています。風も台風並みで、隣の神社の欅はようやく芽吹いた葉をつけた枝が折れそうにたわんでいます。



東京の桜は満開を過ぎた頃。たくさんの花が吹雪となって舞っていて、ネットニュースで「花散らしの雨」「花散らしの風」という言葉がたくさん使われています。

ちょうど桜が咲くと「花冷え」と言って気温が下がったり、雨の日や風の日が多く、テレビのニュースでは「花散らしの雨」「花散らしの風」なんて言葉をよく耳にします。

でもね。本来は、桜を散らす雨(風)という意味ではないのです。

これは古い時代の風習をさす言葉です。
「旧暦の三月三日に花見をした翌日、若い男女が集い飲食すること」
または、地方によっては旧暦の三月三日の翌日に磯遊びに行くという意味だったりもするようです。

今の季節の雨は、正しくは「桜雨」「桜流し」といいます。

いただいたサポートは、著書特典やきらら舎にて還元していきたいと思います。