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きららめくり

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きらら舎周辺の日常
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丁寧に暮らすということ

コロナで生活は変わり、落ち着かない日々は夢を見ていたような半透明な記憶となっています。 半透明な記憶の中で、長年連れ添った犬猫が旅立ちました。 カフェのリニューアルオープンから、少しづつ生活のリズムが新しく変化していき、今日、新刊用の不足写真を探すために、クラウドフォルダの時間をさかのぼっていたら、半透明な時間が少しづつ蘇ってきました。 今は、本の制作中でやらなくてはいけないことに猛ダッシュで追われています。丁寧に暮らせていないなあと気づきました。 実験室でパソコンに

ミズクラゲと暮らす

【ミズクラゲ(水海月)】 刺胞動物門 鉢虫綱 旗口クラゲ目 ミズクラゲ科 ミズクラゲ属 学名:Aurelia sp. 和名:ミズクラゲ(水海月)、ヨツメクラゲ 英名:Moon Jelly、Water Jelly 「クラゲ」といって多くの人が思い浮かべるのが、ミズクラゲでしょう。半透明でふわふわゆらゆらと海中を揺蕩う姿はなんとも涼しげで優雅です。 このクラゲと暮らそうという話。 我が家には何種類かのクラゲがいます。すべてポリプからの飼育です。 クラゲはオスとメスでの

ウニの発生実験

週末(ほぼ土曜日のみ)だけ開くカフェ cafeSAYA では毎回午後5時より「理科室カフェ」なるワークショップをやっています。それ以外の時間では好きなワークショップを自由にやったりやらなかったりできるのですが、この時間帯だけはテーマを決めたワークショップをやります。 その一つ。「ウニの発生実験」。 理科室カフェの中では専門的なほうに入ります。 詳細・お申込みはブログ「天氣後報 II 」をご覧ください。 http://tenki.kirara-sha.net/?eid=

発光バクテリアを育てる

今年出版予定の本に入れたいことがたくさんあります。 しかし、マニアックすぎるものも多く、とりあえずタイトルだけを編集者さんに伝えたところで没になること必至。 そこで、まずは、プレゼン用のものを準備しないといけません。 「発光バクテリア(ビブリオ・フィシェリ V. fischeri)の培養」は、理科系で生物分野を専攻している方であれば、だれでも学生時代にやったことがある実験だと思います。 これをガッチガチの文系おばちゃんにやらせると、クラゲやボルボックス飼育と同じレベル

コバルト硝子

窓辺に置いたインシュレーター(硝子碍子)を通過した光が、ノートの上に青い湖のような影を作っています。 このインシュレーターは最もポピュラーなヘミングレイ(HEMINGRAY)社のもの。1848年にロバート・ヘミングレイとラルフ・グレイによって設立されました インシュレーターにはコレクターが多く、Consolidated Design(CD)番号とスタイル番号の2つの番号で細かく分類されています。さらに、ペチコート、ヘルメット、底の形状(突起があるかないか、その形)などにも

エルムウッドの方解石

最近、再会した友人から「note」を教えてもらって、早速始めてみることにします。 「きららめくり」というのはプライベートブログのカテゴリーでしたが、「note」の手始めとして、それをこちらへリライトしながら移行しつつ、日記として展開してみようかなと思っています。 これは今年のニューイヤーカード。 撮影に使用した方解石はテネシー州にあるエルムウッド鉱山のもので、この形は犬牙状、犬牙状結晶と呼ばれています。読み方は「けんがじょう」。 エルムウッド(Elmwood)鉱山はテ