街を遊ぶチカラを身につけよ
新しい政治にしようと世間が動きはじめた。
政治には手を出したかないというひとが多い中で、政治から変えていかなきゃどうにもならないと気づいたひとが多く出てきだしたな、という印象が強い。
おじいさんとかおばあさんには世の中を動かすには体力が足りないし、お金の使い方や権力の使い方に首を傾げてしまうというのも、納得するかな。
政治家屋さんの話をちょっと耳に挟んだところ、「コロナ対策」についてペラペラとマイクに向かって話している印象があった。
コロナの事をどうにかしていこうという話もわかるんだけど、「それは国民ひとりひとりがどうにかするところではないか」なんて、ちょっとだけ思ったりする。コロナの事をお医者さんや政治家屋さんと一般ピーポーのせいにしたって仕方ない。自分の体は自分で守らなきゃ。
政治家屋さんは研究者ではないし、お医者さんでもない。微生物さえも見えやしない。
いい大学出のひとだったらなんでもかんでもわかってくれると思ったらそうでもないわけだし。
ある意味で、様々なところを政治家屋さんに頼りすぎているところもあるし、様々な悪いところを政治家屋さんのせいにしてしまっているところもあるんじゃないかと思うのだ。
僕自身、政治家屋さんになんかなれるはずはないのだが、その辺のゴタゴタしたムツカシイ事は政治家屋さんに任せるとして。僕はこの世の中をいったいどうやって遊んでいったらいいんだろうか?変わっていく世界と世の中の流れにどう乗るんだろうか、もしくはどうやって生きていくと逆らっていることになるんだろうか?なんて考えた。
いろんなところにいる“こども”を見ると、そういうところが本当、勉強になる。
先生に「これこれをして一列になって待ってなさい」と言われてもバラバラになって遊んでいるし、登下校時の道でも前や後ろを歩いている友達と、おしゃべりしたりジャレあったりからかいあったり。
スーパーでもかくれんぼしたり、追いかけ回し合いこしたり。
どんなところでも遊べるって、本当、いい能力。
オトナの世界で言うと政治家屋さんは時に「先生」と呼ばれている。
世の中の仕組みは、ほぼほぼ小学校となんら変わりがないかなと思っているんだが、みんなはどう思っているんだろう。
世の中全体を小学校と見立てると、なかなかにおもしろい。みんなクラスメートで、みんな同じ学校の生徒だ。職員室にはなかなか入れなくって、たまに保健室に行くひとがいる。体育の時間にズル休みする友達なんかもいるし、給食時間ばかりを楽しみにする友達や、放課後の帰り道の時だけ会う友達、しきりたがり、目立ちたがり、ヒソヒソ話、お手紙交換、保健室が好きな子、カーテンに包まる子、体育館の陣取り(予約)がうまい子、賢い子にいつも黙ってる本が好きな子、小さい子に大きい子、掃除がうまい子、アニメが好きな子、絵がうまい子、体が大きい子、のんびり屋さん、車とか電車に詳しい子、意地悪な子………。
みんなどこかで見たような、クラスメートみたいなひとだと思えば、変なひとと言うよりもおもしろく見えてくる。
先生が家でおとなしくしてなさいと言われても、黙って本でも読みながら待っていられないひとがいるのだって、クラスの中で暴れるしか能の無い少年がいるのと同じだ。インフルエンザが流行って学級閉鎖になって、「家にいなさい」って言われてもつまらないからって遊びにいく子がいる。アレはアレで何かしら正解かな。
ちゃんと自分が正しいと思った事を、見つかったら叱られてもいいと言う覚悟で物事をやり抜くチカラだ。そういうチカラ、欲しいな。
僕は考えた。
この先もたぶん、「集まっちゃいけない」とか「密」なんて言葉は言われ続けるだろうし、そんな慣習や言葉はもう古いよと言われるまではもっともっとかかるんじゃないかって思うのだ。
具体的に言うとこの先2年。悪けりゃ3年かな。
集まるとできない事だったり、密集する事がタブーとされた世界で、いったい僕らはどんなことをして遊ぶんだろうか?
個人的な趣味や、ネットワークを通しての友人との会話が一般的になって、もしかすると予約とかパスワードを入れて、めんどくさい登録なんかもなしに、顔を見ながら電話もできるようになってくるかもしれないぞ。映画みたいな話だな。
居酒屋に勤めている時に、3人くらいでお店に来ていて、ひとつのケータイの画面を見ながら“向こうにいる友達”と話をする若者を見かけたことがある。「変なの」と思っていたけど、今となってはそっちの方が一般的か、もしくはそうやる方がふさわしいと言うだろう。
世界と常識が変わっている。
僕らも変わった世界を難なく楽しめる遊び心を身につける必要があるんじゃないだろうか。
常に遊ぶ、これからの僕は。
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