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虚しさと、悲しさと、まとまらない気持ち

信じることも、信じられることも怖い。

信じてもらえるのは心地が良くて好きだけど、
その人が信じているのは相手に都合の良い自分だと思う。

自分は相手の望むことのためなら
自分を殺すし、人から疑われている前提で
裏切らないように動いている。

その結果「優しい」って評価になると安心する。


そういう話を聞いた。

私はこの人と信頼関係を築こうと歩んでいたのかと思うと少し悲しくなってしまったし、改めてこのまま突き進んでいたら…という怖さを感じた。

きっと遅かれ早かれ、この人とは一緒にいられなかったと思う。


確かに、君は優しかったと思う。
でもいつも優しさの裏に「何かあるのでは」と感じる怖さがあった。

本当に優しい人なら、人から嫌と言われたことはしない。
でも君は「しなくていいよ」「やめて」と言っても自分の信念に従ってやめないことが多かった。
決まって強く「やめて!」と繰り返し言ったらやめてくれる時がある。
…やめてくれない時もある。


ずっと違う使命感に囚われて、その沼から抜け出せなかった。

何に時間を費やしたんだろう。
何に溺れていたんだろう。
何を大切にしたかったんだろう。
何を守ろうとしたんだろう。

ちょっとぽっかりと空いた心の中。


君と付き合いだした頃を思い出す。

他人軸で自分を守るのに必死だった世界の終わりは
こんなにも色が無くて、悲しい世界なのだと知った。


一体君は今、なぜ私に連絡を送っているのか。
どんな気持ちで送っているのか。

考えても分からないし、分かろうとすることもやめた。

言葉では冷静なフリをしているだけだと知っている。
そして君も同じくずるい人なのを知っている。


他人への憎しみを手放せない限りは何も生まない。
でも自分に焦点を当てれば、よりよい回答が見えるときがある。

いつか、どうか君にもそう気付ける瞬間があると良い。
本当の意味で執着を手放せる日が来ると良い。


一度好きになった人に怒りは向けられない。
私はそうだからできない。

だからせめて、君も幸せになってくれたらと思う。
…少なくとも君が怒りを向けている人よりも。

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