2020年国公立大学医学部医学科合格者数高校別ランキング
コロナの影響で医療従事者の過酷さが目立ってきましたが、未来の医師を輩出する医学部の合格者数が発表されました。
特に東大・京大(非医学部)を凌駕するほどの入試難易度を誇る、国公立大学医学部医学科の高校別合格者数ランキングを発表します。
トップは13年連続のあの名門校
今年もトップに立ったのは東海(愛知)で94名が合格しました。
東海は今回で13年連続の首位。
2019年は116名でしたから、約20名ほど減少していますが、2位以下を大きく離してトップに立ちました。
続いて灘(兵庫)が79名で2位に入りました。こちらも前回と順位は変わらずですが、10名程度減少しましたね。
しかし、最難関の東大理科Ⅲ類に14名、京大医学科に24名、阪大医学科に11名が合格し、この3校全て合格者数トップを達成しました。
3位には洛南(京都)の69名がランクインしました。
洛南も灘同様、前回と比較して10名ほどが減少しています。京大の合格者数はここ数年で大きく減少していますが、相変わらず医学部合格者は多いですね。
TOP3まですべて2019年と同じ学校で同じ順位です。
4位にはなんと四天王寺(大阪)が67名で入りました。
過去5年間で最高人数です。女子校で唯一トップ10に入りました。
今年度は医志コースの第1期生が巣立ちました。その成果が早速現れたようですね。以前から医学部は多いですが、さらなる飛躍が望めそうです。
5位にはこちらも常連の久留米大学附設(福岡)が65名でランクイン。
ともに九州の双璧であるラ・サール(鹿児島)に勝る結果となりました。
ではTOP10を見てみましょう。
2020年医学部医学科合格者数ランキングTOP10
※()内は前年人数比
1位 東海(愛知)・・・・・・ ・94名(-22名)
2位 灘(兵庫)・・・・・・・・79名(-11名)
3位 洛南(京都)・・・ ・・・・69名(-9名)
4位 四天王寺(大阪) ・・・・・67名(+17名)
5位 久留米大学附設(福岡)・ ・65名(+8名)
6位 愛光(愛媛)・・・・ ・・・63名(+9名)
7位 青雲(長崎)・・・・・・ ・61名(+31名)
7位 ラ・サール(鹿児島)・・ ・61名(-8名)
8位 甲陽学院(兵庫)・・・ ・・ 57名(-6名)
9位 東大寺学園(奈良) ・・・・ 56名(+2名)
10位 札幌南(北海道) ・・・・・ 51名(-5名)
ご覧の通り、10位の札幌南を除いては、全て西日本の学校ばかりです。
15位まで広げても、東日本の学校は新潟、仙台第二(宮城)、渋谷教育幕張(千葉)の3校だけ。
昔から医学部への合格者数では西高東低であり、この傾向は今後も変わらないとおもいます。
さらには「医者」という不景気でも安定的に需要があり、稼げる仕事としてますます人気に拍車をかけていると言えます。
しかし、今後は受験生の中でこの価値観が変わっていく可能性が高いことを以下の記事でも記載されています。
現在コロナウィルスの影響でたくさんの感染者や死者が続出しています。
その見えない敵と日々戦っているのが医者や看護師などの医療従事者です。
彼ら彼女たちもまさに命がけで立ち向かっています。
もちろん専門分野によって状況は異なりますが、ただ稼げる、安定しているという理由だけで医師を志すのは安易な選択になりえます。
外科や内科を志望するのならば、こういった非常事態においては前線で患者の対応をしなければなりません。
非常にハードワーク兼命の危機にさらされます。
来年以降、医学部進学がどうなるか見所ですね。
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