秋祭りの夕方、子供と手を繋いだ中学の同級生と近所で出会した。小型犬のリードを引く男性も一緒だ。「久し振り。お祭り?」「ん…。そっちは?」「行ってきたとこ。これから家で御飯」連れの男性とも会釈を交わして別れる。当時のニキビは跡形もなく、終始笑顔の彼女に、「お幸せに」と言えなかった。

この記事が参加している募集

眠れない夜に

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?