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新しいアイデアとは何か

今までで一番“アイデア”が重要な時代

この世界で仕事をするにあたって最も大事なのはアイデアです。
創作活動ではもちろん、デザイン、企画、料理のレシピなどなど。人が作ったものの全てはアイデアから生まれると言っても過言ではありません。

さらに、これからますます機械が人の代わりに単純作業をしていきます。若い世代にはいっそう新しいアイデアを出すことが求められていくでしょう。

新しいアイデアとは?

これまでになかった発想、なかったもの、考え方。それが新しいアイデアだとしたら、そんなものはほとんどありません。
今の時代、新しいものは出尽くしました。

そしてそれでもなお生まれてくるものは、常に混ぜ方で変えたものです。
過去にあった何かと何かをいつもと違う混ぜ方でまざり、新しく感じるものです。

音楽でも料理でもアートでも以前の文脈をふまえて前にあったものを今までと違う形でミックスしたり再構築したものが現在の“新しい”になっています。

例えばクラシックの構成と和楽器を合わせてこれまでと違うロックな曲を作る、だしにイタリアンハーブで中華料理を作る(とりあえずの例として)
私の作品だと伝統的なろくろ技法に現代の洗練された磁土、古くからある青白磁釉。でも形はうつわではなく繊細な細さをもつ抽象彫刻のかたち。古い技法と近代的な形を混ぜて”新しいもの”を作っています。

つまり、今までに誰も考えたことのない全く新しい斬新なものと考えずに、
誰も試したことのない混ぜ方をすれば新しいアイデアになります。

“新しいアイデア”のハードルが少し下がった気がしませんか?
次回は何が新しいかの判断について書いていきます。

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