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陶芸家の木野智史です。 京都と台北で陶芸の立体造形(オブジェ)を作っています。 制作で…

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陶芸家の木野智史です。 京都と台北で陶芸の立体造形(オブジェ)を作っています。 制作で考えていること、どうやってアートを職業に生きているのか、などを書いていきます 作家ウェブサイトはこちら→https://www.kinosatoshi.com

最近の記事

極限状態で芸術は必要か

極限状態で芸術は必要か これは大学4回の時に自主的に書いた小論文で、教授の松本先生に与えてもらったテーマである 自分が書いた内容を端的に言えばこうだ 極限状態で芸術は必要ない なぜなら自分の考える極限状態とは人を殺したり殺されたりする戦争や、いつ水や食料が手に入るかわからない飢餓状態であると考えている その状態で絵画や、彫刻や、音楽などのあらゆる芸術は一時的な癒しや思考のきっかけにこそなれど、極限状態の解決には直接影響出来ないからだと考える といった内容のこ

    • 作ると寝るのバランス

      今回は睡眠の話です 別に良い睡眠法とかレム睡眠がどうとかそういう話ではありません。 ただ、寝ることが大事だという当たり前のことを書きます。 というのは、やはり長い作家活動と睡眠は切り離せないと思っているからです。 私は制作を始めた頃あまり寝ませんでした。ある天才作家について書かれた本で "彼は昼夜も無く阿修羅のように制作していた" とあったのでそれに憧れていたのかもしれませんし、 あるいは、才能のない自分を隠すために必死で努力で補おうとしていたのかもしれません。 もし

      • 英語の勉強は必要ですか?

        作家になるために、いや、どんな職業だって英語が必要な時代です。訪日外国人はどんどん増え、インターネットで世界にいくらでも発信できる今、英語だけは絶対若いうちに勉強しておけ!と言われませんでしたか? 私はそうでした。 でも作家になってから7年、いま私は英語を必ず勉強しておく必要はないと思ってます。 それはなぜか... 私ははじめから作品を売るなら日本だけより海外の広いマーケットに目を向けた方が売れるだろうし、他の人に差をつけられないようにと思って英語を勉強してきました。

        • 新しいアイデアかどうかの判断

          前回新しいアイデアとは“誰も試したことのない混ぜ方”だと書きました。 では自分が出してみたものが他の人がすでに出したものなのかどうか、それがわからないと新しいとは言えません。 まずは、知ること この世界に今まで同じものがあったかどうか、もしなければひとまず新しいものと言えるでしょう。 今はネットで検索すれば大体のことはわかりますが、最先端のものは実際にその場で行ってみなければわからないこともあります。 例えば芸術ならネットよりも実物を美術館で見ないと何が面白いのかわから

        極限状態で芸術は必要か

          新しいアイデアとは何か

          今までで一番“アイデア”が重要な時代 この世界で仕事をするにあたって最も大事なのはアイデアです。 創作活動ではもちろん、デザイン、企画、料理のレシピなどなど。人が作ったものの全てはアイデアから生まれると言っても過言ではありません。 さらに、これからますます機械が人の代わりに単純作業をしていきます。若い世代にはいっそう新しいアイデアを出すことが求められていくでしょう。 新しいアイデアとは? これまでになかった発想、なかったもの、考え方。それが新しいアイデアだとしたら、そ

          新しいアイデアとは何か

          どうしたら陶芸家で生きていけるのか?

          はじめまして。陶芸家の木野智史です。 陶芸の立体(いわゆるオブジェ)を制作して仕事にしています。 私は学生時代からこの仕事をしたいと思っていたのですが 作家ってどうやって生きてるの? というのが最大の疑問で、先生やGoogleもSNSでもなかなか教えてくれないものでした。 このnoteでは今の学生さんや独立したばかりの作家さんなど、 これから制作をしながら生きていきたい! という人の手助けになるように私の制作やその考え方を書いていきます。 また、すでに作家として活躍

          どうしたら陶芸家で生きていけるのか?