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英語の勉強は必要ですか?


作家になるために、いや、どんな職業だって英語が必要な時代です。訪日外国人はどんどん増え、インターネットで世界にいくらでも発信できる今、英語だけは絶対若いうちに勉強しておけ!と言われませんでしたか?
私はそうでした。
でも作家になってから7年、いま私は英語を必ず勉強しておく必要はないと思ってます。
それはなぜか...

私ははじめから作品を売るなら日本だけより海外の広いマーケットに目を向けた方が売れるだろうし、他の人に差をつけられないようにと思って英語を勉強してきました。
大学では授業後に学校が援助して安く通える学内の英語教室に行ってました。語学は得意とは言えませんでしたが、海外の滞在制作や旅行で不自由はあまり感じないレベルにはなれました。
しかし卒業後に海外の学校に通った人、ワーホリに行った人と比べると雲泥の差。当然英語で仕事が出来るわけもなく、小学生の意思表示と変わりません。

では作品制作ばかりしていないで海外で英語を先に勉強すれば良かったのではと思うのですが、そうではありません。英語を吸収しやすい若い時は自分の表現を探す最大の時代でもあるのです。
ワーホリに行って、英語が出来るようになっても、英語と日本語が出来る多くの人間の一人で、個性がない、何を表現したいのかわからないと嘆く友人をたくさん見てきました。
彼らは人に伝えるツールを会得しても、伝えたいものが見つからないのです。
せっかく言葉が話せるのに伝えたいものが弱い、伝えても感心を持ってもらえない。
海外で勉強しながらの生活と、自分の表現を同時に探すことは本当に難しいことです。

反対に自分の伝えたいこと、やりたいことがしっかり決まっていれば、日本でも海外でも語学が出来なくても必要とされます。その人にしか出来ないことがあれば伝えたいことは通訳の人が通訳してくれるのです。
海外に長期的に住むわけでなけれは毎回通訳してもらっても良いしそれで十分だと思います。

現代人は誰しも常に忙しい。限られた時間の中で今するべきことは、人に必要と言われたから"しなければならない勉強"でしょうか?
それとも世界に1人だけの「自分」を作ることでしょうか??

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