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2022年に読んだ本 トップ5 #きのぴー読書

2021年より読書に精を出し始め、2年連続で100冊読むことができました。

1年前のnoteはこちら。大晦日に書いたくらいなので、相当熱が入ってます。

2023年の抱負はこちら。


104冊に達するまでの歩み

年始に読書目標を200冊に設定しましたが、結果は104冊でした。

200冊読むには、週4冊ペース(1日1〜1.5時間)を維持する必要がありました。時間的にはいけそうでしたが、下半期にアドレスホッピングを始めたため、本を手に入れるのと、生活リズムを安定させるのが難しくなりました。

また、ピアノやアートなど本より夢中なことが増えたのも停滞要因となりましたが、夢中だったので悔いはありません。

結果として、上半期は81冊と順調でしたが、下半期は23冊と激減しました。

毎月の読了数

というわけで、ここから今年のベスト5を発表するのですが、直近の半年間は全然読書していないので、すべて上半期からのランクインです(記憶が遠い・・・)。


2022年に読んだ本 トップ5

5. 森のように生きる ― 森に身をゆだね、感じる力を取り戻す - 山田博

『森のような経営』と同じく、森の世界観を伝えてくれる本。クライアント4人のエピソードも温度感が伝わってきて、すばらしい。手元に置いて、何度も何度も、ゆっくり噛み締めたい1冊。



4. 情念論 - デカルト

非常によかった!一つ一つの感情や心身の構造について、ここまで根源的に考えられる本は初めて。心理学、コーチング、アンガーマネジメントなどの本は、どうしても少なからず日常お役立ち系のHowが混じってしまうけど、根っこ(原理)を知る/定義する重要性を痛感したなぁ。

特に印象に残ったのは、「感情」に関して説明を試みている部分。

<要約>
①驚き
:異例(これまでの例と異なる)で注目に値するものを刻印する。善悪の判断がない。新しさと全力が特徴。じわじわ強まることはなく最初から全開。
②愛:意志による結合
③憎しみ:意志による離反
④欲望:反対のものがない。未来への意志。不在の善の現前、今ある善の保持、現在・今後の悪の不在など。
⑤喜び:精神による善の享受
⑥悲しみ:いやな無気力感



3. こころ - 夏目漱石

高校の現代文で読んで以来、SKBこと「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」が心に残っている。現代文の内容は全体の3〜5割程度なので、いつか全編を読んでみたいと思っていた。

ぜひ読んでほしいので詳述は避けるが、2つのピースのうち、もう片方はこういうものだったのか・・・!という感じ。

こういう人間心理あるよなぁ…と、噛み締められずにはいられない一冊。

(青空文庫なら、リンクからすぐ読めます)



2. 火車 - 宮部みゆき

歴代ベスト9にもランクイン。

ラスト数十ページ、目は見開き、手が震えた。

大きな物語が進む傍で小さな物語も進み、それが間接的に生み出すインパクト。また、平成初期ならではのクレカ・破産・借金地獄といったテーマも興味深く、含蓄があった。とにかく読んでほしい。

【あらすじ】
休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して――なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は何者なのか? 謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。

https://amzn.to/3DvFkZ3



1. U理論 ―過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術 - C・オットー・シャーマー

歴代ベスト7にもランクイン。

サピエンス全史や有名な哲学書のように、新たな世界の入り口に立たせてもらえる1冊。まだまだ咀嚼しきれていないので、説明文を貼っておきます。

VUCA(変動、不確実性、複雑性、曖昧さ)の時代、私たちが直面する課題に対処するには、「過去から学ぶ」のでは到底足りない。必要なのは、「未来から学ぶ」ことである――。経営学から心理学、認知科学、東洋思想にまで及ぶ学際的な研究と、多様な分野のイノベーターたちへの取材をもとにMITで生まれたU理論。その学習と創造のプロセスは、企業・行政・非営利セクターなどあらゆる分野で変革に取り組む人々に支持され、実践されている。

自らの盲点に気づき、真の自己――知とインスピレーションの最も深い源――にアクセスすること。「出現することを望んでいる未来」をともに感じ取り、ともに創り出すこと……。自らのものの見方・考え方に大きな転換を迫るUプロセスは、自己・組織・社会の「あり方」を根本から変え、目覚ましい成長をもたらす力を秘めている。

U理論[第二版]――過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術 | C・オットー・シャーマー, 中土井僚, 由佐美加子 |本 | 通販 | Amazonより引用



おわりに

2021年は「良いインプット=読書」という意図して視野を狭める暗示をかけたことで、本を読めるようになった年でした。しかし、意外と「本が大好き」にはならなかったのは残念なポイントでもありました。

2022年は、意図はしていませんでしたが、実体験やリアルな人との対話など、あらゆるところからインプットする1年でした。

今後もモチベーション維持のため、冊数は重視しますが、結局は「糧になれば手段は何でもいい」ので、2023年は150冊を目指します。5年以内には、年300冊程度に届くといいなと思っています。

気が向いたら、読書会なども開催しようと思いますので、またご縁がありますと幸いです!

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