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組織を機能させるということ

もう随分と長く
国内政治が混乱した
状況が続く。


まさに、
リーダーシップと
マネジメントの

両方が
機能していない状況だと思う。



今日は、それら機能していない点について
簡単に、辛口に掘り下げてみようと思います。

リーダーシップについて、どこに問題があるのか


リーダーシップについては、
行政府側の国務大臣であれば

「どんな国にしたいか」
目標を定め、

目標を達成した状態になるには
何を増やし、何を減らせば
いいのか仮定し、

その状態をつくるために
これとこの政策を実行する、

といった道筋が立っていなければ
集団を導くことはできない。


それらがはっきりしていなければ
ただ雰囲気に流され、
何も好転しない、ジリ貧の
状況を作ってしまう。


個人的には、この「目標」が
見えないことが今の政治に
最も不安に感じる。


だから、
抽象的でも良いので定性的な目標を掲げ、
それを満たすであろう定量的な
目標を設定し、

目標数値に近付けるような政策を立案し、
実行に移せばいい。

途中で、数値の推移を見ながら
変化の速度と速度から掛かる負荷への
バランスを調整し、
アクセルやブレーキを踏み込む。


それらは、
民間企業と全く同じ。


社長なり、経営幹部が
所属している企業の将来像を語れなかったり、
進むべき方向を示せなかったら

その下にいる従業員は目指すべき
地点がわからず、前進できなくなってしまう。


マネジメントの問題点は


そして、マネジメントの問題点。


官僚機構というものは、
決まったルールの下で運用するには
適した機構だと思う。

法令に基づいて、
感情に左右されない判断によって
物事が進む。

これは、良い点。


一方で、決まりきったことしか行わないため
柔軟な発想が乏しくなり、硬直化し
組織も閉鎖的になっていく。


だからこそ、
指揮系統の上位にある
国務大臣や副大臣、政務官など
いわゆる政治家が占めるポストの
役割が重要になってくる。


政治家によって、
硬直的な組織であっても
横軸で連携させたり、人事権を行使して
部局横断的な人事異動を行い

交流させて柔軟性を持たせれば
今よりは上手く機能する。


それよりも何よりも、
官僚に政治家が動かされているようでは
話にならない。


官僚が作成したカンペの棒読みでは
何も伝わってこない。


よく、軍隊が暴走しないために
文民統制を敷く、と言われるけど

軍隊だけでなく、官僚機構も
きちんと政治家による統制ができなければ
あらぬ方向へ国民が導かれる。

民間企業でも、ダメな組織では同じようなことが起こる


あらぬ方向へ導かれることは
民間企業でも起こる。


各所属部署の管理職クラスが
経営の実権を握ろうとすると

多くの場合、全体最適を考えずに
所属部署が有利になるように
物事を動かそうとする。


部署の規模拡大を目指し
全体への影響力を高めようとしたり、

ポストを多く作ろうとしたり、
その部署出身取締役を増やして
社内政治を思い通リに動かそうとしたり。


そんな、社内政治にばかり気を取られていると
社会で起こっていることに無頓着になって、

顧客離れに気付かず、
市場で相手にされなくなっていることに気付かず、
気が付けば、他社資本の傘下に堕ちたり、
外国資本に買収されたり、

最悪、倒産する。


だから、役割を分ける


だから、
所有と経営は分離され、
経営と運営も
一定の距離を保って

機能させるべき。


所有する株主が求めることに基づき、
経営陣が責任を負って戦略を立てて方向性を示し、

従業員である部課長級が細かい指示を出して
現場と連携して運営していく。


この
集団・組織で動く基本原則が守られないと
組織は上手く機能しない。


なぜなら、それぞれが求められている役割が異なるため。


求められている役割からはみ出た動きをすると、
組織全体が混乱する。



だから、
基本的には上意下達で動くことが、
組織全体が効率的に動くことに繋がる。


もちろん、変化のスピードに追い付けないほど
組織が肥大化した場合には、
ボトムアップによる意見交換があっていいし、
むしろ、あるべきだと思う。


ただ、その意見を取り入れるかどうかは
従業員よりも広い範囲の情報を握り、
広く中長期的な視点で物事を考える
取締役に委ねられるべきだと思う。


政治で言えば、

所有者は主権者たる国民で
経営は主権者から負託を受けた政治家が担い、
政治家の戦略の下、官僚機構が法執行や
運営を行う。


この上意下達が崩れていれば、
所有者の意向に沿った運営は
達成されない。


プロは専門知識が求められ、リーダーは束ねる組織が大きければ大きいほど、幅広い知識が求められる


そして何より、
経営者はプロであり、専門知識があるから
その職責を担うことができると思う。


だから政治家も、
行政政策のプロである必要があり、
議員は議会で立法するのだから、
法令のプロである必要がある。


一方で、選挙で選ばれなければ
その資格が得られないので
広報活動もしなければならない。

そこは、民間の経営者と異なるところ。



ではあるけれど、
もう少し何とかならないものか。。


民間企業であれば、
重要な領域を担う担当取締役を同時に
複数入れ替えたら、

事業はガタガタになる可能性が高い。


とすると、
行政はガタガタになってしまうのか、
お飾りだから何ら影響ない、ということに
なってしまうのか。


いずれであっても
民間企業の出来事に置き換えたとしたら
一大事であることに変わりはない。



最後までお読み頂き、ありがとうございます。

マネジメントでお悩みの方、
管理職になって日が浅い方、
上司の考えに「?」と思っている方、
カッチカチに古い体制の会社に疑問を持たれている方、
などなど。

お仕事でそんなお悩みを持たれている方に向けて
発信していきたいと思います。

 きのした

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