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複雑性PTSDは発達障害のような症状がある事が分かった

 こころがいない
 複雑性PTSDの人は幼少期に数え切れない程のトラウマを経験しているので、感情表現が乏しくなる。
 私は自分の過去を、淡々と話す。
 普通の人なら、辛い過去をしんどそうに話す。でも私は、まるで他人事のように平然と喋る。
 父親が自殺した事も、母親からネグレクトとDVを受けていた事も、母親の彼氏から暴力を振るわれていた事も、まるで映画の内容を話すかのように、普通に喋る。虐められた過去も、パワハラを受けてきた過去も、全部、現実味がない。そう感じる。
 また、機能不全家族で育ったので、教育をまともに受けていない。対人関係も築きにくい。
 トラウマによって性格はねじ曲がり、私の言動には、発達障害の傾向が見られるようになった。

PTSDの「覚醒と反応性の著しい変化」に含まれる、イライラ感や集中困難、無謀な自己破壊的行動などの症状は、ADHDの注意集中困難や衝動性の高さなどの特性と類似していることが従来から指摘されている。

(中略)

たとえば、ASDでは、社会的な相互性や社会的コミュニケーションの障害のために、仲間への興味が欠如していたり感情の共有が困難であったりするように見えることがある。

一方、PTSDの回避症状、興味や関心の喪失、周囲との疎隔感や孤立感、陽性の感情の喪失なども、同様の状態にみえる場合がある。

(中略)

あるいは、ASD児者は、日常生活のルーチンがうまく進まないと混乱しやすいが、この状態がPTSDの易怒性などの覚醒亢進症状と混同されることもある。

また、ASD児者に認められるファンタジーへの没入や低い自己評価は、PTSDで認められるフラッシュバックなどの解離症状や自責感と区別しがたいこともある。

亀岡. 「発達障害とトラウマインフォームドケア」. in 亀岡・編『実践トラウマインフォームドケア』日本評論社

 記憶喪失になっている。
 すっぽり抜けているというよりも、部分的に欠けていると言った方が正しい。
 私は、こうして日記を書く癖があるおかげで、過去をまるで小説を記憶するかのように覚えていられる。だからこそ、トラウマが他人事なのかもしれない。解離性健忘という奴だ。
 自分のトラウマが自分じゃないみたい。変な話。
 今は過去がどうこう言うよりも、これからどうしていくか、考えなくちゃならない。
 正直、将来には不安しかないというか、自分に未来があるだなんて想像できない。だから、福祉の方が何人も協力して、私を支えてくれている。これからの計画も立ててくれるみたいだ。

自らの特性への気づきと受容、周囲と折り合う技術の獲得、ソーシャルスキルの習得などが課題となる

複雑性PTSDと発達障害特性の共通性

 昔、「あんたは発達障害だと診断された」みたいな事を身内が言っていた。どうせ身内は酷い環境で育った事は黙っているから、医者は特性だけみて、アスペと誤診したのかもしれない。でも、私は予定が乱されたからといって不安にはならないし、物に執着する拘りも無い。だから、違和感を覚えていた。
 これでようやく納得できた。複雑性PTSDの、発達障害に似た特性だったんだ。
 私はこれから本を読んだり主治医に質問したりしながら、少しずつ自己理解を深め、周囲に配慮を求められるようになりたい。

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