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わたしの海外旅行紀 ベトナム編12



バスルームで初めて見たゴキブリは、体長10センチはあるんじゃないかってくらい大きくて動きがとても早く衝撃的だった。

壁に穴があり彼らはそこから出入りしている。
それ以来私は、バスルームに入る前は必ず扉をガタガタと音を立てて『人間が入るぞ』と言って入っていた。
なので、それ以降は彼らを見ていない。


いつもの道を歩けばいつものマッサージの客引きが声を掛けてくる。
『マッサージ』という声掛けに『私はレディ・ボーイだ』と言うと彼女らは悲鳴をあげる。
世間話をする。
『I'm hangry』と言うと細い路地を指差して『あそこは美味しいよ』と教えてくれた。
ステンレスのテーブルとプラスティックの椅子がある露店。
ご飯ものや麺類、パン類など豊富でどれも安くて美味しい。
バインミーとビールで300円。
お腹もいっぱいになり、当てはないがその辺をプラついていると泊まっているゲストハウスのお母さんに会いこちらに気づき話し掛けてくれた。
まるで母親に会ったかのような感じになるのがここ異国の地で癒されることの一つだ。


このゲストハウスは二泊した。
とても素敵な家族でした。


そして私は次の目的地をリゾート地『二ャチャン』にした。
理由は、リゾート地でのんびり大麻を吸いたかったから。
移動手段として私はバスを選んだ。
私はツアー会社でバスを予約し、ツアー会社前から出るピックアップバスで二ャチャン行きのバスが出るターミナルまで行く。
乗り継ぎ時間の間に少しのお菓子と飲み物を買って待機しながら二ャチャン行きのバスが何時にどの乗り場に着くのか把握しておく。
ほぼわからないことだらけなので、そんな時は THE・人に聞く。
後はなんとなく人の流れを見ていればどうにかなる。


さて、乗り込んだのは二段ベッドタイプのバス。
することもないので寝るがクラクション音がうるさい。
東南アジアは対向車が来ていても平気で追い越しをする。
その度にクラクションを鳴らす。
邪魔だ邪魔だと言うより自分の存在をアピールするためのクラクションだと思う。
時折目を覚ますとやはりプープーとクラクションを鳴らしている。


夜の8時頃に出発し着いたのが朝の6時頃。
降ろされたのはここがどこかもわからないご飯やさん。
他のツーリストもたくさん居たのでその流れについて行く。
結果皆、少し途方に暮れている。
外に腰をかけ友達同士で話をしている。
私は彼らが何を言っているのかも分からず、ただ早い時間に着いたことでみんなはさてこれからどうしようかとそんな感じだろう。
私はここに居る意味は無くなったので、重いバックパックを背負って歩き出す。

次のゲストハウスはBooking.comで予約済みだが、チェックインまではまだまだ時間もある。
スマホでマップを見ながらビーチまで歩いてみる。
30分ほど歩くと少し前に大きなホテル群とビーチが見えてきた。
白い砂浜に青い海
と、まではいかないが、道路沿いには椰子の木が立ち並び、朝日を前にヨガをする人や泳ぐ人などが居て、ああ、リゾート地だなと。
生暖かい風と波の音に少し冷たい波しぶきで私は海をバックに写真を撮ったりして。


重たいバックパックを置いて海を眺めながら、また目の前の欧米人女性の水着姿を見ながら休憩。
正直そんな海が好きなわけではないのでとりあえず予約したゲストハウスに行ってみる。
そこはビーチから歩いて10分くらいのところにある一泊2000円の二つ星。
鉄格子はまだ降ろされていて入ることはできない。
仕方なく辺りをプラつく。
時間が経つにつれて日差しも強くなっていき暑くなってくる。
汗がバックパックを背負った背中にも滲んで来て、歩くのが疲れた頃にゲストハウスの鉄格子が開いた。
チェックインはまだだが荷物を預かってくれるとのことなので私はそれを預けて改めて辺りを散策することにした。


太陽が昇り始めると日差しは強さを増してくる。
ホーチミンで買ったビーチサンダルが日焼けした足にくっきりと跡を残す。
ここでの普段の格好はハーフパンツにTシャツビーサンと肩に掛けたタオル。
これが東南スタイル。か分からないが楽ちん。
ここ二ャチャンで吸うリゾート大麻を楽しみにしながらチェックインまでの時間を過ごす。




ビーチサンダルを履いて二日目。
紐の部分が擦れて痛い。

ニンニン。



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