Franco's Lemon Cheese

*これらは全てフィクションです

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最近の記事

わたしの海外旅行記 ベトナム編15

二ャチャンからバンメトートまではバスで約5時間ほどだったはず。 二ャチャンは良いところだったがぼったくられてからなぜかアウェイ感を感じて早々と移動することにした。 バンメトートはベトナムの中央高原地域に位置するダクラク省の省都。 人口は約30万人。 バンメトートに行く明確な理由は無く強いて言うなら象に乗るため。 エレファントライド。 バンメトートでは3ヶ所ほど象に乗れる観光地があるのだが、私が選んだ所は「ブオンドン村」。 バンメトートの市街地から車で1時間程度。

    • わたしの海外旅行記 ベトナム編14

      よもぎを吸った次の日の朝は寝起きが良く気分もすっきりとしている。 な、訳はなくベトナム4日目にしてぼったくられたことを胸に刻み5日目の計画を立てる。 昨日のことを引きずっているつもりはないが、奴らを探すべく私は市場前へ行く。 相変わらずのベトナムの活気を横目に私はシミュレーションを立てていた。 バイタクの運転手には縄張りがあるのできっと昨日の場所に居るはずだ。 奴はきっとバイクの上で呑気にうたた寝を決めているに違いない。 私は背後から彼に近づき肩を叩いて『おい、昨日のあ

      • わたしの海外旅行紀 ベトナム編13

        プラスチックのチープなイスとテーブルが路上に並ぶころ、西から昇る太陽が東へ沈むまでの間はどの世界でも同じ太陽なんだと、どこにいても同じ太陽なのにとても強い日差しのようにジリジリと肌を焼いてゆく。 太陽の位置で時間を予想し答え合わせするように腕時計をみると、時刻はチェックインの時間を迎えていた。 私は足早にゲストハウスへ向かう。 併設している飲食店もオープンしていて、後でここにも行ってみようと思いながらチェックインを済ませる。 私が二ャチャンにきた理由は、リゾート地で大麻

        • わたしの海外旅行紀 ベトナム編12

          バスルームで初めて見たゴキブリは、体長10センチはあるんじゃないかってくらい大きくて動きがとても早く衝撃的だった。 壁に穴があり彼らはそこから出入りしている。 それ以来私は、バスルームに入る前は必ず扉をガタガタと音を立てて『人間が入るぞ』と言って入っていた。 なので、それ以降は彼らを見ていない。 いつもの道を歩けばいつものマッサージの客引きが声を掛けてくる。 『マッサージ』という声掛けに『私はレディ・ボーイだ』と言うと彼女らは悲鳴をあげる。 世間話をする。 『I'm ha

        わたしの海外旅行記 ベトナム編15

          わたしの海外旅行記 ベトナム編7

          時刻は9時。 この時間が通勤ラッシュなのかは分からないが、通りを走る車と言うかバイクの数がすごい。 恋人同士のように二人乗りをする男女や、子供を乗せた三人乗りから四人乗りまで。 終いには一台の車よりも荷物を積んでいるんじゃないかという様な、それはまるでサーカスを見ているような。 ベトナムの人たちはバイタリティーがすごい。 私はそんな光景をスマホで撮影をしていると、バイタクの運転手が『No outside』と言ってくる。 ベトナムでは貧富の差が激しくスマホやカメラは高級品のた

          わたしの海外旅行記 ベトナム編7

          わたしの海外旅行記 ベトナム編6

          異国の地で耳をすませば、車の音や工事の騒音も、はたまた人々の声や流れれる音楽も、そして雨の音でさえも初めてで新鮮なのだ。 朝の支度を終えた人々は床で輪になり朝食をとる。 高度成長中のベトナムは、高層ビルとバラックが光と影を作り、田舎と都会が街と人々を変える。ベトナムが先進国なら日本は後進国のような違いが、人々の活気とエネルギッシュさを見れば分かる。 ベトナムの人々は一見話しかけづらそうな雰囲気を持っているが、そう見えるのは彼らが照れ屋なだけでとてもフレンドリーなのだ。 街の

          わたしの海外旅行記 ベトナム編6

          わたしの海外旅行記 ベトナム編5

          ベトナムの朝は早い。 道路を走る車の音や行き交う人々の声は、空いている窓と通りに面している入り口の扉が開放されていることから始まる。 ベトナムの仏壇はカラフルな LED でカスタムされたドレスアップカー。 朝早くにお香を焚き御供物をする。 その際は神様がきちんと入って来られるように窓や扉を開けておく。 どこの国にも神は居て、ここベトナムの人々は信仰心が強そうだ。 ベトナムは床に座ってご飯を食べることが多く、ほとんどの家がタイルの床でいつも掃除が行き届いている。 泊まった

          わたしの海外旅行記 ベトナム編5

          わたしの海外旅行記 ベトナム編4

          予約していた宿泊先に着くと、出迎えてくれた受付の人は30代くらいの男の人。 まず、予約時に精算していた宿泊料金が足りないからよこせと。 思いっきりベトナムの言葉だし早口に聞こえるからさっぱりちんぷんかんぷん。 相手の身振り手振りでようやく『あ、お金を要求しているな』と。 え、着いた早々にぼったくりですか?随分と強引じゃないですか?しかも何万とか、何を言っているのですか?? 私はなんとなくそう思っていると、どうやら用意されている部屋と予約した部屋が変更されているから生じている

          わたしの海外旅行記 ベトナム編4

          わたしの海外旅行記 ベトナム編3

          空港に着いた私は早速イミグレーションで入国審査をする。 簡単な英語で滞在目的を告げると私のパスポートにバチんと押される証印。 後は、預けた重たいバックパックを拾い外へ。 もわっとしていて、そして体に纏わりつくような熱気。 その後に目についたのが人、人、人。 到着したのは夜中の2時を回ったところなのだが、空港の一歩外にはものすごい人だかり。 家族や友人のお出迎え、タクシーの客引きなど到着早々にベトナムの活気を味わう。 まず、私は予約している宿へ向かうためにタクシーを捕まえよう

          わたしの海外旅行記 ベトナム編3

          わたしの海外旅行記 ベトナム編2

          そして、出発当日私は荷物を詰めたとても重たいバックパックを背負い目的地のベトナムまで行くのですが、わたしの住む街は田舎なのでベトナムへの直行便は無いため国際空港までリムジンバスを使用します。 私の住む街から最寄りの国際空港まではおよそ3時間。 私の旅はすでに始まっています。 ビギニングです。 そして、空港に到着後、私は用事を済ませることにしました。 その用事とは、お金のことです。 その時の所持金は3万円ほどでした。 この日に入金される予定のお金の持ち主に催促を促します。 滞

          わたしの海外旅行記 ベトナム編2

          わたしの海外旅行記 ベトナム編1

          私には日本在住のベトナムの友人がいます。 彼から故郷の話を聞いて刺激を受けた私はその翌日には旅行会社に電話をしました。 手配したチケットはベトナム往復とタイへの航空券。 なぜタイへの航空券も取ったかというと詳しくは割愛いたしますが必要だったのです。 友人の彼によると、ベトナムは色んなものが安いよと。 ごはんも? うん。 ホテルも? うん。 タクシーは? うん、安いよと。 彼からベトナムの話を聞くまではベトナムの印象は何もなくどこにあるかさえも正直わかりませんでした。 その後

          わたしの海外旅行記 ベトナム編1