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わたしの海外旅行記 ベトナム編4

予約していた宿泊先に着くと、出迎えてくれた受付の人は30代くらいの男の人。
まず、予約時に精算していた宿泊料金が足りないからよこせと。
思いっきりベトナムの言葉だし早口に聞こえるからさっぱりちんぷんかんぷん。
相手の身振り手振りでようやく『あ、お金を要求しているな』と。
え、着いた早々にぼったくりですか?随分と強引じゃないですか?しかも何万とか、何を言っているのですか??


私はなんとなくそう思っていると、どうやら用意されている部屋と予約した部屋が変更されているから生じている差額を払ってくれと言っているようだ。
国が変われば文化も変わり、国民性も変わる。
彼は時折舌打ちをするので『この人キレてるのかな』と最初は思ったが、ベトナム人はみんか頻繁に舌打ちをする。
そして、差額は日本円でおよそ60円。
最初は何万などと言っていて『おいおい、着いた早々に何を何万だと言っているんだ』と思っていたが、ベトナム通貨は桁が多いので自分が勘違いしていただけだ。
それと、出発前に友人から聞いていた『ベトナムはぼったくりが多いから気をつけろ』の言葉がしっかりと効いていたのだ。
ちなみに、最初から言っておくとベトナムでぼったくられたことはない。
一回だけ、自分が原因でぼったくられたことがある。
それはまた後ほど。


案内された部屋は普通のベッドルームで掃除もまあまあ行き届いていて寝るには十分な部屋。
値段は一泊600円ほど。
部屋に入ってタバコを吸いたくなったが切らしていて、タバコを買いに行こうと外へ出たがお店が閉まっている。
なので、先ほどの人にベトナム紙幣を何枚か握りしめてこれで2本ほどタバコを売ってほしいと言うと、彼は身振りで『金はいらん、ほらあげる』と2本くれた。
普通に優しくて、最初に彼を疑った自分が少し馬鹿げて思えた。
ありがとうとお礼を言うと部屋へ戻りすぐにタバコに火をつけ大きく吸い込んだ。


ベトナム初日と二日目の交差点です。


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