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わたしの海外旅行記 ベトナム編6

異国の地で耳をすませば、車の音や工事の騒音も、はたまた人々の声や流れれる音楽も、そして雨の音でさえも初めてで新鮮なのだ。


朝の支度を終えた人々は床で輪になり朝食をとる。
高度成長中のベトナムは、高層ビルとバラックが光と影を作り、田舎と都会が街と人々を変える。ベトナムが先進国なら日本は後進国のような違いが、人々の活気とエネルギッシュさを見れば分かる。
ベトナムの人々は一見話しかけづらそうな雰囲気を持っているが、そう見えるのは彼らが照れ屋なだけでとてもフレンドリーなのだ。
街の開発と流行りが進もうが人々のルーツは変わらない。


私は早速外へ出て散策をすることにした。
少し埃立った道路と、フルーツ売りや飲食の出店に自転車やバイクで大きな荷物を運ぶ人々などベトナムは朝から活気がある。
昨日は閉まっていたお店も開いていて私はようやくタバコを買うことができた。
値段は100円ほどでとても安かった。
少し散策していたが、あまりにもローカルエリアだったため早々で部屋に戻り私は次の目的地であるファングーラオへの生き方を調べることにした。
まず部屋に戻り、地図で現在地とファングーラオへの大体の距離を調べてみた。
だが、今いる場所がどこか分からないので誰かに聞くことにした。
下へ降りると昨日タバコをくれた人は寝ていたが、中学生くらいの男の子がいたので彼に聞いてみた。
『ファングーラオへ行きたい』と英語で言ってみたが全く伝わらない。
地図を見せてここへ行きたいと身振り手振りで伝える。
伝わったがどうやらここからは少し遠いらしい。
それ以上はうまくコミュニケーションが取れずスマホの翻訳アプリで話す。
『私はそこへ行きたいのでタクシーを呼んでほしい』
すると彼は手際良くタクシーを呼んでくれた。
『配車サービス Grab のバイクタクシーだよ、あと5分くらいで着いて目的地まで30分250円で行ってくれるよ』と。


彼はとても親身に素早く仕事をしてくれた。
感動した私は彼にチップをあげようとポケットからお札を取り、円換算も早々に出来ぬまま彼に一枚のお札を差し出した。

少し顔を赤くした彼は照れ臭そうにそれを受け取った。
日本円で100円。
顔を赤くしたのはそれが少なかったからなのか、ただ照れていたのか。
きっと後者だと思う。


私は彼にお礼を言い、部屋に戻り荷物をまとめた。
するとすぐにバイクタクシーがやってきた。
彼にもう一度お礼を言いゲストハウスを後にした。
運転手からヘルメットを受け取り後ろに乗った。


さあ、Go to ファングーラオ。


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