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わたしの海外旅行記 ベトナム編14


よもぎを吸った次の日の朝は寝起きが良く気分もすっきりとしている。


な、訳はなくベトナム4日目にしてぼったくられたことを胸に刻み5日目の計画を立てる。


昨日のことを引きずっているつもりはないが、奴らを探すべく私は市場前へ行く。
相変わらずのベトナムの活気を横目に私はシミュレーションを立てていた。


バイタクの運転手には縄張りがあるのできっと昨日の場所に居るはずだ。
奴はきっとバイクの上で呑気にうたた寝を決めているに違いない。
私は背後から彼に近づき肩を叩いて『おい、昨日のあれは何だ、何が問題ないだ、問題だらけだったぞ』と。
そう言った私と、奴の驚く顔を想像しながら私は昨日の場所に歩を進める。


その場所に近づくにつれ二ャチャン2日目の私でもいつもと様子が違うことに気づいた。
昨日のその場所には人だかりができていて何だか騒々しい。
私はその場所に近づき人だかりを割って中を覗くと、昨日私にお金を要求してきた小太りの奴が倒れていた。
『えっ』と思った次の瞬間に昨日のバイタクの運転手を見つけて彼と目が合った。
そして彼は私に『ここには来るな、あっちに行け』という様な感じで私を払い退けた
私は、そこで起きている状況は分からないが、何らかのトラブルかなと思いその場を離れた。
知らない地でトラブルに首を突っ込むつもりはないし、興味本位でどうのこうのするようなことでもない。
『あっぶね〜』と思いながらとりあえずその場を離れている時に、もし仮に先ほどの状況とは別に、私がバイタクの運転手にシミュレーション通り肩を叩き声を掛けたとして果たしてその後どうなっていたのかなと。
最悪、最悪なことになっていたらと想像してみると、うん、最悪な事になっていたのかも知れないな。
あそこで起こっていたことの真相は分からないけど、今回のことは自分に原因があるのでこれを経験としておこうと思ったのだ。
たかだか大麻で死ぬ訳にもいかないし。
そして、そこで起こっていたことも事件なのかも分からない。
暑い暑い二ャチャンで起きた100分の1の出来事かも知れないな。
こんな話をして二ャチャンの印象を悪くしてしまったかも知れないけど、私がここで大麻を求めてぼったくられてよもぎを摑まされたのも原因は私にあるのです。
泊まっていたゲストハウスのオーナーに市場前で人が倒れていて人だかりができていて、何か事件でも起きたのかなと話すと彼は『二ャチャンは治安が良い』と言っていた。
普通に観光する人たちにとってここ二ャチャンはとても良いリゾート地なのだ。
イリーガルな物に首を突っ込んできた日本人がカモられた。
それだけの話。



そして、その後は街をプラプラしては火照った体に染み渡る一杯40円くらいの搾りたてサトウキビジュースを飲んだり、ビーチに行ったりと短い二ャチャンライフを満喫しました。




さて、この後はバンメトートというベトナムの中部高原地域にある町へ行き象に乗るのです。





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