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#0064【不動産投資】重要事項調査報告書を見るときのポイント

皆さん、こんにちは。記事をご覧いただきありがとうございます。
皆さんは、中古の区分所有マンションを購入したことはありますか?投資目的で中古の区分所有マンションを取得する場合には、初期の調査段階で重要事項調査報告書を入手して物件の調査に役立てると思います。今回はその重要事項調査報告書を見るときのポイントを説明します。

【ポイント】
・マンション全体の修繕積立金の額は十分な金額が積立てられているか。築年数にもよりますが当然、残高(金額)が多い方が安心できます。残だが少ない場合でも、大規模修繕の直後であったり一時的に少ないこともあるので、その場合には直近の工事履歴をあわせて確認することをお勧めします。
・マンション全体の管理費等の滞納額があるか。どんなマンションでも滞納は1件か2件あることはあります。多額の滞納額がある場合は、問題となる区分所有者がいる可能性が高いので要注意です。購入時には慎重に判断したほうがよいと考えます。
・過去の修繕履歴です。築年数が経過したマンションでも適切な修繕がなされていれば、安心できます。修繕周期の前後に相当な工事がなされているかはチェックします。
・管理費等の値上げの予定があるかです。すでに総会で管理費等の値上げを決定している場合には購入後に値上げされることも織り込んで収支を見込むとよいと思います。
・マンション全体において借入金があるか、借入金の予定があるかです。資金繰りに窮している組合の場合は借入金があることもあり要注意です。
・理事会活動が活発か否かです。これは理事会の開催回数や、規約の役員の人数に対して役員数が足りているか等を見るとよいと思います。
・管理規約の改定の予定があるかです。例えば、民泊を可とするようなネガティブな要因となりうる改定などないかチェックするとよいと思います。
・共用部分で事件、事故などにより告知事項になるようなことが記載されていないかです。心理的嫌悪要因がある場合は購入を見送ることも一案です。

【最後に】
修繕積立金の額や滞納管理費等の額は金額に落とし込める定量情報なので、金額の多寡を判断しやすいのでチェックは必須です。マンション全体の戸数から規模の割に多いかどうかを見るとよいと思います。仲介業者が重要事項調査報告書を面倒くさがって入手してくれない、有償なので入手しようとしない、なかなか売却できないため取得してからしばらく経過していることもよくあります。入手した日付があまりに古くないかも気にして見ているとよいと思います。大手の不動産仲介であれば社内ルールで3ヶ月経過したら再度、入手し直すなど運用しているケースもあります。購入したあとにサプライズとならないよう重要事項調査報告書をぜひチェックしてみてください。最後までお読み頂きありがとうございました。よかったら、お気軽にフォロー、スキして頂けますと幸いです。

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