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ビジネススキルを学んだら次にどうする?

以下の前回の記事では、

ビジネススキルをどう学ぶか、
ということで、次のような学び方をご紹介しました。

📚本を読む
🌐インターネット上の記事などを読む
🏢研修を受ける
💻オンライン講座を受ける
🛠️業務を通じて学ぶ、職場のリソースで学ぶ
👥上司や先輩から学ぶ
🏅資格取得の勉強をする
🧑‍🏫プロに師事する

このような方法でビジネススキルを学習することは、単に知識を蓄えること以上の価値があります。

学ぶ過程で様々な気付きを得られたり、仕事への意欲が湧いたりすることもあるでしょう。

自分のいまの働き方はどうだろうか?
これからどうしていったらいいだろう?
何のために、何を目標に、どうなりたくて学ぶんだろう?
そういったことを考えるきっかけになったりするかもしれません。

スキルを学ぶことで、自分自身を振り返ることができるということも、とても有意義なことだと思います。

そして、学んだら次は「それをどのようにして実際の仕事や生活に活かすか」がもちろん大切です。

ということで今回は、
ビジネススキルを学んだら(=インプットしたら)
どう効果的に活用するか(=アウトプットするか)について、
書こうと思います。


■学んだことを職場で実践する

新しいスキルを学んだら、まずは職場で積極的に実践してみましょう。

インプットしただけでは、「なるほど!勉強になったなぁ」で終わってしまいます。
学んだことを身に付け、成果を出すためには、アウトプットが欠かせません。

例えば、コミュニケーションスキルを学んだなら、上司や同僚、後輩、取引先、お客様とのコミュニケーション、チームミーティングやプレゼンテーションなどでその技術を使ってみるのです。

実践しやすいもの、学んだ際に「これをやってみよう!」と思えたものからぜひやってみてください。

学んだ知識を使ってみることによって「実際にやってみたらどうなのか」を肌で感じることができ、有効性を感じたり、さらに理解を深めたり、改善点が見つかったりします。

そして、大切なのは続けること。
当然のことですが、技術は、たった1回実践しただけでは身に付きません。
語学やスポーツ、楽器の演奏、自転車や車の運転でもそうですよね。
最初から完璧を目指す必要はないですし、いきなり完璧になんてできるものじゃありません。
何ごとも、繰り返し練習することで少しずつ自分のものになっていきます。

身に付けたいと思ったスキルは、ぜひ、継続して実践してみましょう。

■学んだことをカスタマイズする

すべてのスキルがそのまま職場で使えるわけではありません。
学んだ知識や技術について、現場の状況に合わせてカスタマイズする必要があることも非常に多いです。

例えば、リーダーシップ研修で効果的なフィードバック方法やモチベーションの高め方などを学んだとします。

その学んだ理論を自分のチームに適用する際には、チームメンバーの個性やプロジェクトの特性を考慮して、フィードバックの時に具体的にどんな言葉を使うか、や、モチベーションアップのためのアプローチ法を調整してみるといったことを考えないといけませんよね。

もちろん、学んだスキルの基本や核となる理論はしっかり守ることが大切です。
まずは、「基本に忠実に」を意識してやってみて、状況に応じて調整・応用し、徐々に自分のものにしていく意識を持つといいでしょう。

日本の伝統芸術や武道の修行法である「守破離(しゅはり)」のイメージですね。

【参考】守破離(しゅはり)
学習者が師匠の技や型をまず忠実に守る「守」、次に学んだ技術を越え新たな解釈を加える「破」、最終的には独自のスタイルや表現を確立する「離」の三段階を経て、技術や芸術の真髄を理解し自己のものとする過程。

■人に教える・共有する

学んだことを自分だけのものに留めず、後輩や同僚に教えることで、知識はさらに定着します。

教えようとする過程で自分自身も学びを再確認できるだけでなく、新たな発見があったり、理解が深まったりする絶好の機会です。

チームミーティングなどで共有したりしてもいいですね。
チーム全体のスキルアップにも貢献でき、より良い成果が出せるようになるのではないでしょうか。

実際、私の「説明術」の講座を受講した方から、後日こんな連絡をいただいたことがあります。

「教えていただいた説明の仕方を会社のグループメンバーに紹介したら、皆からすごく喜んでもらえました。改めて自分の学びにもなりました。本当にありがとうございました!」

私自身、学んできたことを研修講師として受講者のみなさんに伝えるために、研修前には相当の時間をかけて、わかりやすく伝えるための準備を行います。
その過程で、関連情報を調べたりするなどして多くの新たな知識や気付きを得ているのです。

本を執筆したり、このnoteの記事に整理することも同様ですね。
アウトプットするための準備が、さらなるインプットを呼び、一層のスキルアップにつながるわけです。

ということで、学んだことは、積極的に周囲と共有しましょう!

■新しい視点を導入する

ビジネス環境は絶えず変化しています。
そのため、学んだスキルを現在のトレンドや将来のニーズに合わせて進化させることも重要です。

例えば、既にchatGPTなどの対話型生成AIの活用が盛んですが、自分が学んだことを自分の職場でどう生かせるかなど、AIと対話して深掘りしてみるというのも面白いかもしれません。

私も最近、自分が学んだことやそれに関する自分の考えをchatGPTにぶつけてみて、その反応から新たな気付きを得たりすることもよくあります。
(ちなみに、有料版のGPT4を使っています。)

新しい技術の活用など、スキルの学び方をアップデートしていくことも大切ですよね。

■そのほか

そのほかには、学んで実践してみたことについて上司や同僚などからフィードバックをもらったり、定期的に自己評価して目標を再設定したりするのもいいですね。

そして、一つのスキルが身についたら、さらに関連分野のスキル習得に挑戦するなどして自分のスキルセットを広げていくといいでしょう。

そうすることで自分の価値をさらに高めたり、キャリアの可能性を広げたりすることができるのではないかと思います。

ビジネススキルを学び、実践し、カスタマイズし、共有することで、あなた自身のスキルアップはもちろん、周りの人々と一緒に成長していくことができます。

以上のようなことを意識して、スキルを身に付けていただけたらと思います!


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