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「今、ここ」を生きる天才な子供に学ぶ      

 あちこちで起こる紛争。
 終わりが見えない戦況。
 物価高騰、悲惨な事件。
 国内外のニュースを見聞きすると、ため息ばかり出てきます。
 そして、将来を悲観してしまいます。
 しかし、それは

「先の事を考え、備える」
「危険を避け、少しでも生き延びる」

という大人だからこそ、大人ならではの思考で、「必要なもの」でもあります。

 ただ、そればかりで頭の中を一杯にしてしまうと、気分が落ち込みますし、ひどければ、メンタルをやられてしまいます。
 
 そんなニュースを見なければいいのかもしれませんが、社会で生きる一人として、全く、世間の事を無視できるものでもありません。

 物価高騰やお給料上がるかどうかは、生活に直結しますし。
 
 将来の心配や不安でやきもきしている時、子供たちの様子を見ると、「のんきでいいなあ」なんて思うこともありますが、案外、そんな子供たちに学べることも多い気がします。

子供は、「今・ここ」を生きる天才です。

 縄一つあればすぐに縄跳びを始めます。
 
 ボールがあれば、ドリブルしたり、周りに仲間がいればキャッチボールをしたり。
 
 正式な人数に関係なく、草野球や草サッカーをしたり。そこでは「透明人間」をつくったりして、ルールを工夫しながら、今の遊びを楽しんでいます。
 
 遊び道具が無くても、指やら手遊び、中には楽しく歌い始める子だっています。そして、楽しさの中で、あふれんばかりの笑顔を見せます。
 
 もちろん、子供たちだって、ニュースを見聞きします。
 そして、悲しい気持ちにもなります。
 しかし、

いい意味で、「すぐに忘れて」、目の前にあるもので楽しもうとしますし、そうできます。

 
 「大人」になると、それをして、どんないいことがあるのか、時間の無駄じゃないかなど、損得を「頭」で先に考えて、行動できず、気持ちを落としてしまう、負のスパイラルに入りやすい面があります。
 
 AIの研究者でもある黒川伊保子さんが「家族のトリセツ」という本で次のようなことを書いています。

平和な国には、平和な国の苦しみがある。どこまでも理想を追い求めることができる環境にいるから、「理想からの引き算」でものを見ることになる。
もっといい成績、もっといい暮らし、もっといいポジション…。しかも、もっと楽しく、もっと簡単に。
常に「もっと、もっと、もっと」という心の飢餓と共にあり、それが「自分の思い」ではなく「他人目線」に依存しているから、どう頑張っても自己充足がなされ得ない。 頑張れた日も、頑張れなかった日も疲労感は日々積み重なっていく。かくして、平和な国の人の方が、過酷な国の人より疲れている、というパラドックスが起きる。・・・・

家族のトリセツ

 「平和な」日本だからこそ、

将来の為に「今を犠牲にする」生き方もできてしまいます。

 明日どうなるか分からないような状況では、先が見通せない分、逆に、今、目の前の事に一生懸命に生きようとする(生きるしかない)、今、できることで楽しもうとする気持ちが前に出てきます。

 そして、それが、過酷な中での生活であっても「力強く生きる」原動力になったりもします。
 
 不安や心配事で頭がいっぱいになってきたら、「今、ここ」に集中できることをしたり(私の場合は、ぼーっとする、掃除する、散歩などですが)、本当に自分がしたいことを優先したりしてバランスを取るのもいいかもしれません。 

 そして、子供達と一緒に遊ぶ時間をもてたら、意外と新しい発見があるかもしれません。


  
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのる一言・学びがあれば幸いです 

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