見出し画像

私の「根」を養う方法 3選~ 夢や希望を持つ → 志を立てる → 喜ばれる生き方(頼まれごとを引き受ける)・自分を見つめる習慣・掃除

 草抜きを続けていると、雑草の生命力、力強さを感じます。
 地面から上の部分を草むしりしても、2,3日するとすぐに、また新しい茎や葉っぱが生えてきます。
 また、引っこ抜こうとしても、根がしっかりしている雑草ほど抜けません。
 そんな雑草は、強い風雨にも耐え、どんどんと大きく成長していきます。
 
 考えてみたら、人も同じです。
 
 

しっかりと「根」を張っている人、「根」を養っている人は、ちょっとやそっとの事ではつぶれません。

あるいは、それぞれの個性にもよりますが、力強さを感じる人もいれば、しなやかさを感じさせる人もいます。

言い方を変えると薄っぺらさを感じさせません。


 逆に、根がしっかりしていないと、それこそ「根無し草」と同じで、少しのことでたおれてしまいます。
 あるいは、あっちへふらふら、こっちへゆらゆら、危うさを感じたりもします。

何も咲かない冬の日は、下へ下へと根を伸ばせ(やがて大きな花が咲く)

 高橋尚子さん(元マラソン選手)の座右の名として有名な言葉ですが、他にも根にまつわる言葉は多々あります。

・根深ければ、葉枯れず
・夢はでっかく、根は深く
・根を養えば、樹は自ずから育つ

どれも、共通するのは、「土台づくりの大切さ」というところでしょうか。

 実際、私自身は病気や不運(と勝手に自分が思っているよう)な出来事に、心折れそうなときもありますが、何とかここまで来られました。
 そんな時、自分の土台作りに役だったなあと思われることをいくつか紹介します。よかったらお付きあいください。


1 夢や希望を持つ → 志を立てる → 喜ばれる生き方(頼まれごとを引き受ける)

 よく、夢や希望を持つことが大切と言われます。
 自分の将来を考えた時に、どんな大人になりたいかとか、どんな仕事をしたいか、その仕事でどんなことをやり遂げたいかなどなど。
 私も、夢や希望をもって、ずっと、いろんな目標や計画を立てて、頑張ってきました。そのおかげで、達成できることもありましたし、出世することもありました。

 しかし、だんだんと息切れするようになりました。それは、夢や希望が、「自分のため」にという色合いが強かったからです。
 
その後に広がりが出ませんでしたし、

本当に自分がしたかったことなのか、世間、他人軸の価値観に合わせて、みんなが「いい」としているものを自分の夢や希望にすり替えていただけではないかと迷い始めたからです。

 
 そんな時に、出会ったのが「志を立てる」と言う言葉でした。
 
 志は、自分のためにと言う意味合いが強い「夢や希望」と少し違い、

「世のため、人のため」という思いや理想を含んでいる、背景に持ったものになります。

 志を立てようとすると、必然的に「社会に生きる自分」を見つめるようになりました。自分一人で生きているわけではなく、皆の支えの中で自分も生かされていることに気づけるようになりました。そして、支えられている自分は、自分の得意なこと、できることで、何か貢献できないかと言う視点を持てるようになりました。
 
 夢や希望の為に頑張っていた時は、ちょっとの不運や困った出来事に出くわすと、すぐに心折れてしまいそうになりましたが、志を立てて、貢献感が持てるようになると、不思議と「耐えられる」ようになりました。それは、自分一人ではないという思いが背景にあるからです。目には見えなくても、近くに居なくても、ちゃんと自分を支えてくれる人がいると確信を持てている状態になるからです。なので、困難なことがあっても、むしろ立ち向かっていけるようになります。

 ただ、ここで

「世の為、人の為」を意識するあまり、家族の事を後回しにしたり、自分を大事にできなかったりするという矛盾も感じるようになりました。社会的には、いいことなのかもしれませんが、自分の近くの人達を大切にできなくなると、「土台」が揺らぎます。

 これでは、いけないのではないか・・・、何かおかしくないか・・・と思っていた時に、小林正観さんの考え方を知りました。

 「志を立てる」と言った時、まだまだ、「でっかいことをする」「世の為、人の為」を意識しすぎて「自己犠牲」的な感覚も持っていました。しかし、正観さんの「人に喜ばれる生き方をする=頼まれごとを引き受ける生き方」を知って、変わりました。

 達成目標や努力目標は必要なく、頼まれごとをどんどんと引き受けていくと、「人生が流れてい」きます。

 その時に大切なのが、「今、目の前にいる人、もの」を大切にする事。「今、ここ」に力を入れる事です。

 「今、ここ」に集中して、仕事をしていると、不思議と次の仕事が舞い込みますし、困ったなあとということがあっても、なぜか、周りからヒントや助けがやってきて、うまく行くことが増えます。

 純粋な「世の為、人の為」ではないかもしれませんが、「志を立てて生きる」時よりも、楽しさが加わりました。
 
 
次は、どんなことが起こるかなというワクワクした気持ちも感じられ、困難な出来事が起きても、ちょっと引いてみるというか、何か別の良いことにつながっているかもしれないと、心のゆとりをもって出来事を眺めることができるようになってきました。

 そのおかげで、心の耐性もついてきたかなと感じています。

2 自分を見つめる習慣

さまざまな出来事を経験しますが、その出来事に色を付けているのは自分自身になります。同じ出来事でも、幸せか不幸かは自分自身が決めています。

 逆に言うと、自分の見方や感じ方を変えると、出来事の意味合いも変わります。
 
 どんなに「辛い」出来事でも、受け止め方を変えると、前向きにしていくことができます。
 
 とはいえ、それがなかなか難しい・・・ 
 
 やはり、ネガティブなことを考えてしまいますし、辛いものは辛い。
 自分が望む結果に執着もしてしまいます。
 
 そこで、自分自身の受け止め方、見方を客観的に見つめる必要があります。
 その時に

 効果があったのは「日記」です。

 日記を書くことによって、自分の興味・関心に応じて、生活を見直す、新しい切り口でとらえ直す機会も増えました。
 
 言い換えると、何気ない出来事に「光を当てる」という感じでしょうか。
 
 きっと、他の人は何も感じず通り過ぎるだろうことに、自分流の見方で、プラスの意味を見出したり、違和感から、その奥に何があるかを表現したりすることで、自分が経験した「現実」をより深く見直しているんだと思います。
 そして、「反省力」がつきました。日々、いろんなことを経験します。さまざまな出来事があります。当然、その中に自分もいて何やかやと動いていますし、参加して周りの人たちとかかわりをもっています。
 
 時に、嫌だなと思う経験もします。
 
 でも、そんな時、日記を書きながら、自分について振り返られます。
 
 初めは、感情が高ぶって、相手の悪口だったり、自分のネガティブな気持ちを書き連ねたりすることもありましたが、心の中にあった、いろんな思いを一度日記に書いて吐きだすと、不思議と心が軽くなり、「冷静」になれます。すると、少し客観的に自分のことを見つめられます。自分の言い方や態度、何が相手に影響を与えたのかなど、自分の考え方の癖や欠点、どうするとうまくいったのかな・・・などと自分を省みることができるようになりました
 
 そして、それが、日記を書き続けることでうまくなっていき、ちょっとやそっとのことでは、落ち込まなくなってきました。
 きっと、書き出すことで、ネガティブな気持ちと「距離」をとれたり、気持ちを落ち着かせたりできるからだと思います。

 最近は、「日々の出来事から、楽しかったこと、幸せを感じたことを発見する(日記に書く」事に力を入れています。

 「毎日、つまらない」
 「嫌な事ばっかりだ」

と思っていた時期もあります。
 しかし、作家のひすいこたろうさんが「あなたの人生がつまらないと思うんなら、それはあなた自身がつまらなくしているんだぜ」と書いていて、「!!!」。
 せっかく日記を書くなら、日々の記録として残すなら、楽しい事、幸せなことにもっとフォーカスしようと思い直しました。
 正直言って、初めは書くのに苦労しました。
 そんな、「幸せなことばかりないわ~」と思いました。
 でも、それは自分がそういう目で現実を見ていないからだと気付きました。
 「宝くじが当たった!」的な、ものすごいラッキー、ハッピーなことをかこうとするから書けなくなるのであって、小さな発見、「当たりまえ」と思っている事でも本当にそうかと言うような目で見てみると、感謝の気持ちが湧いてくること、幸せに思えてくることがたくさん出てきました。
 
 避難所生活をしている方の話を聞くにつれ、三食しっかり食べられて、お風呂で体を温め、安心して眠れることがいかに幸せな事かも思い至りました。

 実際、アメリカのブリヤング大学の心理研究では、ポジティブな内容の日記を書き続けたグループの人の幸福度や生活満足度が高いという結果もえられたそうです。さらに、自分が書いたポジティブな日記内容を友人や愛する人に話して聞かせたところ、彼らの幸福度と生活満足度も2~3倍向上したとか。ポジティブな日記内容をシェアするだけで、皆も幸せになるなんて素敵だなと思いました。

3 掃除

 「掃除の会」に参加するようになって、多くの経験、学びがありました。
 その場所がきれいになることもありますが、何より、掃除を続けることで「今、ここ」に集中でき、一種の瞑想、マインドフルネスを経験することで、心が活性化、軽やかになりました。

 兵庫県の教育者だった東井義雄先生が、次の言葉を遺しています。

掃除は、人間が生活に書く答案だ。
自分がどれぐらいのしろものであるかを示す
人間の答案が掃除だ

 掃除にその「人となり」がでます。
 今の自分のレベルが表れます。
 そして、逆に、掃除をしっかり行っていくと、自分の土台作りにも役立ちます。

 
みなさんは、どんな方法で「根を養う」ことをしていますか?
 
 
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?