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本の感想まとめ

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本の感想をかいた分をまとめてます ほんとに感想です
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2023年11月の記事一覧

『22世紀の民主主義』成田悠輔の感想

『22世紀の民主主義』成田悠輔の感想

成田悠輔さんの動画をYouTubeでチラチラ見るようになって、ぐぐったら本が出てきたので読んだ。
この本の解説動画を中田敦彦さんがされてるのをみていたので、概略は知っていたのだが、面白かった。

政治、なんとかしたほうが良いのはわかるけど、興味がないのよ。
興味がないけど、そのままだとは困るから、民意を反映はしてほしいけど、ワカルためには、工程が多すぎるし情報が煩雑過ぎる。
市民だって何とか出来る

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『老い方、死に方』養老孟司を読んで

動画サイトを見ていて、養老孟司さんと成田悠輔さんの対談をみつけて、楽しそうだなと思った。
地図を広げて、ここからは生息する虫が違うとか言いながらお互いに敬意を払いながらも、年代を超えてワイワイしてて楽しそう。
成田悠輔さんも皮肉の効いたプレゼンで有名だけど、時と場合、使い所が絶妙で、人に合わせて会話を使い分けるというか、選び方の塩梅が好きだ。
前から好きだった養老孟司さんと、最近面白い人だなと思っ

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『奴隷の哲学者エピクテトス人生の授業』荻野弘之、かおり&ゆかりを読んで

最近の関心、哲学者エピクテトスである。
私は外の世界のテクノロジーとかにも関心はあるが、手も届かないし、理解も及ばない。
それよりも、自分の内的な充実、人間的成熟とはなにかとかのほうが気になっている。
正解などはないということはもうわかっているが、白黒思考の呪縛を抜けてもなお、自分探しの旅はやめられない。
確固たる自己など無いとわかった今、私という日々変化する面白存在を眺めているのだ。
エピクテト

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『ホモ・デウス(上・下)』ユヴァル・ノア・ハラリの感想

サピエンス全史を読んでいた知り合いがいて、その子がユヴァル・ノア・ハラリの著作が好きと言っていた。
私も興味があったので聞いていると、貴方は現代の方への興味が強いなら、『ホモ・デウス』が読みやすいかもよと勧めてくれたのだ。
そんなこんなでいつか読もうと思っていたのだが、うつで脳がバグってる間はこの分厚い著作を読める気がしなかった。
しかし、正常に近い時間が伸びている今なら読めるような気がした。

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『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。』山本貴光、吉川浩満の感想

前回、さくっと哲学に触れる感じの本を読んで、エピクテトスの哲学に興味持ったので読んだ。
本人は著書残してはいないか、弟子が残している語録があるとの事なので直ぐにそちらを読むかとも思ったが、多分理解できない。
なので、大元に辿り着く前に、何となくふわっとエピクテトスの哲学に触れられそうな本を探した。
読みやすく、初心者でも読める本だと思った。
扱う事柄が自分の権内のものか、権外のものかを見極めるとい

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『むかしむかしあるところに、哲学者がやってきた。』小川仁志を読んで

簡単に読めるけど、意外と考えさせる本。
おほしんたろうが漫画をのっけてるけど、現実には哲学的な思想が噛み合わない感じが出てて笑える。
そもそも、昔話なので、現実の状況とは違うんだけど。
哲学の思考ははっとさせられることが多いけど、それを現実に応用するのは難しいんだよなあ。
エピクロスの『隠れて生きよ』『パンと水があれば神より幸せ』ってのが気になった。
快楽主義は有名なので概略聞いたことあるけど、深

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