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『22世紀の民主主義』成田悠輔の感想

成田悠輔さんの動画をYouTubeでチラチラ見るようになって、ぐぐったら本が出てきたので読んだ。
この本の解説動画を中田敦彦さんがされてるのをみていたので、概略は知っていたのだが、面白かった。

政治、なんとかしたほうが良いのはわかるけど、興味がないのよ。
興味がないけど、そのままだとは困るから、民意を反映はしてほしいけど、ワカルためには、工程が多すぎるし情報が煩雑過ぎる。
市民だって何とか出来るならしたいよなと思っているはずだが、制度的にどう頑張っても変わらなくね?無駄じゃね?というのが透けて見えるのでやる気が起きない。
そもそも、個人レベルでは政治をこね回しても目に見える利益が生まれるわけじゃないので、まあ、そうなると思う。

興味がないけど、こうなればいいのに、こういうのが不便なのよというふんわりしたものを電気信号を収集してアルゴリズムにのっけて反映する。
それができたら、いまよりよっぽど良い気がするよ。
アルゴリズム自体にバイアス掛かってるかどうかの判断をどう下すかの問題は大きいけど、今より希望がある。
それはPSYCHO-PASSの世界観と似ていると思う。
私は、あの世界観を肯定している。
でも、あの境の枠の中で生きられない人もいることを想像できる。
でも、現在の社会で取りこぼされてる人間の数よりずっと少ないと思う。
最大多数の幸福の為にもマイノリティをすり減らすことをやめられないのなら、この閉塞感は終わらないのなら、少しでもマシな方になって欲しい。
どっちがマシだと思うかは人によると思うけど、成田悠輔さんの人気があるってことはそういうことじゃないのかしらと思うけど。

成田悠輔さんは声が凄く低くて、落ち着いた話し方をするので好き。
私は声のトーンが落ち着いてて、言葉選びが上手くて理性的に話してるの好きなんだと思う。みんなそうか。
感情に訴えてくる、涙ながらに話すみたいなのは、泣いてる人間をみると自動的に泣くみたいな特性があるのでめっちゃしんどい。
大声で熱く語るような人も同じ理由で辛い。
感情を逆立てないで、淡々のと話すみたいな人が聞いてて落ち着く。
あと、割りと何でもやってるのが面白いなと思った。
養老孟司さんと話してたかと思ったら、寝具の紹介番組?みたいなのにも出てたりしたのでほんとに色々やってみてる人なんだなと思った。
話を聞いてても、インドア学者さんかと思ったら結構社交的だし、山登ったり、自然遊びもするし、面白いなと思う。
執着しない感じが。
全てが模索なのかな。

執筆業もまたやってくれたら良いな。
論文読める知能無いので、新書くらいでまただしてくれたら愉快だなと思う。

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