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本の感想まとめ

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本の感想をかいた分をまとめてます ほんとに感想です
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2023年9月の記事一覧

『利休と芭蕉』境野勝悟を読んで

結構古い本だけど、今でも読める。
というより、今読むべき本だなと思った。
ミニマリズムとかが流行りだして、本読んだり動画みたりしてやってみたいと思って生活にも取り入れてみた。
でも何となく浅い。
表層だけシンプルにしてみても、何だかしっくりこない。
そこで思想的には禅思想とかに近いのでは?と思い、そちらに近そうな本を探していた。
そこから、茶の湯、利休と派生して、今回見つけた『利休と芭蕉』に至った

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『自己中の正体』斎藤孝を読んでの感想

最近は自身のエゴイズムに感心があるので手に取ってみた。後、倫理学の一端に触れてみたいと思って読んだ。

手に取った当初は、自己中、自分のエゴを肯定する内容かと思ってたら違った。

「人慣れ、場慣れ」をして、コミニュケーション技術を磨き、自己中を脱して社会で生きていこうよという感じで、メンタルの弱い「私」を肯定してくれるような甘いだけの本ではなかった。

個人的には文学からエゴを読み解くの章が面白く

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『無責任の新体系』荒木優太を読んで

日本は責任を有耶無耶にして、結局当事者は誰なのか本当の責任は誰にあるのかを分からないようにするが得意だが、それは一体何なのか?と何とか考えてみたけれど、私の生活と関係ないし知らんと投げ捨てて数年。
何となく面白そうだったので手に取ってみた。
他人との関係の中で築かれる「ペルソナ」の話が面白いというか、興味深いと思った。
他者との関係性の中で与えられる役割というか、分かりやすくラベリングされカテゴラ

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『ほんとうの「哲学」の話をしよう』岡本裕一朗×深谷信介を読んでの感想

哲学とか倫理学とかに興味がある。
大量の情報に押し流される現代で、普遍的なものとは何だろう。そんなものは無いのだろうか。
ココにある私、それを定義するものは何だろう。
すべてが薄っぺらく、華やかで真理を持ったかのように偽装した有益なようでその実なんの意味も持たない情報に囲まれる今、もっと本質的な何かはないだろうか。
そんな気分である。
本書は、過去から未来まで、現代の情報化社会とこの先台頭してくる

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『人生テスト人を動かす4つの力』岡田斗司夫を読んで

岡田斗司夫さんのYouTube動画を拝見して、人間を4タイプに分ける話の中で、「過去に本にも書いたんですけど〜」と紹介されていたので気になって読んでみた。人間を「王様、軍人、学者、職人」の4タイプに分けて、タイプ別の特徴と欲求、別のタイプへのタイプ別の具体的アプローチの仕方まで書かれている。
ネットで診断できるので気になった人はやってみて欲しい。(今は動画とかでの呼び方は変えてるらしい職人なら理想

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『働く人のための最強の休息法』猪俣武範を読んで

暫く天気が悪いので本を読んでばっかりです。
健康に関する情報は沢山ありすぎて、取捨選択が難しいですよね。
私はもう何を信じたらいいか分かりませんので、私が信じたいものを信じます。
それにしても、働く人のためのと銘打たれた本を働けなくなった私が読むのは何だか面白いですね。
無職になってはじめてゆっくりした時間を手に入れて、穏やかに本を読んだり出来るのですから、無情ですね。
ネットから付け焼き刃で詰め

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『絶滅へようこそー「終わり」からはじめる哲学入門』稲垣諭を読んで

『絶滅』興味を引くワードだった。
哲学、絶滅、何だか面白いことが書いてそうだなと思った。
哲学の本は、面白かったってやつと、小難しくてワカランとなるやつの二極端になる。
小難しくてワカランのは、私の地力がないか文章の書き方の癖とかが気に入らないかのどちらかだと思ってる。
今回の本はなかなか面白かった。
膨張し続ける太陽に飲み込まれて、人類はいつか地球ごと滅ぶ。
コレは子供の頃に聞いたことはあった。

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