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進路に迷っているあなたへ

外科医のたわごと。メスください。


進路を決めるのに、迷いのない人たちはどれぐらいいるのだろか。

特別な才能や、選んだ道を迷いなく進める人は、自分とはあまりにも遠い存在だ。

自分の進んできた道は、環境によって決まってきたように思う。

どこの家族に産まれるか、どこの土地で育つか、私たちは産まれながらにして勝手に選ばれてきた。

大人になってからも、結局は、環境で道が決まっていく。

唯一、自分ができることは、環境を選択すること。


神様は、いない。
個人の力は、あなたがたとえどんなに強くとも儚い。


仕事は、チーム戦である。
いいチームがあって、いい仕事ができる。
いい上司に恵まれると、仕事をがんばれる。
いいチームに属していると、やる気のある後輩が集まる。

自分の進路もその環境の中で決まっていくことがほとんどなのだ。

だとすると、仕事において満足のいく進路を選択できるための最善策は、と考えてみる。

まずは、自分の心がときめく、ワクワクするようなことを考えること。
そして、それが実現できそうな組織に所属できるよう、努力する。
仲間になることが叶えば、あとは、そのチームの中で、基本的なことを守って、なんでもいいからひとつふたつ頑張る。

そうしているうちに、素敵な上司またはメンターに必ず巡り会えて、進路は自然と導かれるようになっている。


大人になってからも、進路に迷う時期は何度も何度も、訪れる。
その度に、あなたは悩んで苦しむことを経験するだろう。
思い返すとたしかに、その時期が人生のあらゆる分岐点となっているのだから、苦しむべく理由に納得する。


今まさに悩んでいる君に、教えてあげたいこと。
進路は、自分で決めるものじゃない

置かれた環境によって、進むべき道は決まっている。
君が何を考えて迷って悩んでいても、もう決まっているのだ。
だとすると、迷っているときは、流れに逆らわず、待ってみるのがいい。
よく寝て、普段通り働いて、じっと待つ。
霞の中から、いつの間にかすっと道が開けて、先が見えてくる。
その時には、あんなに自分を苦しめた悩みはすっかり消えているのだから、後になってみると、うまく出来ているなあと思う。


未来の君から、あの頃の君へと、届かない想いを。

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