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厳しさに垣間見える愛。映画『題名のない子守唄』

こんばんは。きなこもちです。

みなさんは保育園と幼稚園どちらに通ってましたか?どちらも通ってなかったり、または家に乳母がいたりした方もいるでしょうか。私は幼稚園で、保育園に通ったことはなく、乳母もいませんでした。日本だと共働き世帯は幼い頃から子どもは保育園に行くことが多いようですが、海外だと乳母を雇うケースも結構多いようです。

今日は謎多き乳母と育てられた子どもとの絆を描いた映画『題名のない子守唄』を紹介します。

あらすじ

イレーナはアダケル夫妻の家政婦になることに執着していた。目的は夫妻の一人娘のテアに近づくことであり、そのために前の家政婦を事故に見せかけて突き飛ばしケガを負わせて自分がなりかわった。夫妻はイレーナのことを信用し、テアも少しずつ心を開いていったが、そんなイレーナを追いかけてきた謎の組織の手が伸びてきていた。

育ての親の厳しさ

主人公イレーナは異様にテアに執着しており、その理由こそがこの映画最大の謎になっています。ともすれば虐待ともとれるほどの厳しさがあり、見ている人によっては非常に不快でしょう。しかし、イレーナなりにテアを大切にしており、テアもイレーナが決して悪意を持って厳しく接しているわけではないと理解しているのでついてこれています。

また共働き夫婦でテアを甘やかしてきたところがあったので、イレーナによってテアが徐々におとなしくなっていきます。甘える相手がほしかったんですかね。

もう一度言いますが、虐待ともとれるほどの厳しさがあるので、そのまま真似はすべきではないと思います。親がどれほど愛していても受ける側が苦痛にしか感じてなければ、それは愛ではないです。イレーナとテアの間に少しずつ愛情が育まれていく様子を落ち着いて見てほしいです。

イレーナの過去とテアへの異常な愛情の理由

可能な限りネタバレは避けますが、イレーナの過去の話は尋常じゃなく重いです。過去の事件があるからこそテアに異常な愛情を注ごうとします。アダケル夫婦も雇う前にもうちょっと気づいてほしいところですが、一般人で調べるのって限界あるしあんなものなんですかねぇ。この謎を適宜掘り下げながら物語が進みます。思ったよりもサクサク進むので、重い割にテンポよく見れます。

イレーナの過去に関係する話をテーマにした映画はどうやらそこそこあるらしく『闇の子どもたち』なども見てみると良さそうです(この映画をすでに知ってる人には若干のネタバレ)。

おわりに

内容がめちゃめちゃ重いので、若干覚悟がいる映画です。しかしラストはイレーナも救われるので、そのラストを見るためにがんばって見てみてください。


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