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ポーズを味わうために、 背骨の4つのパートについてイメージしてみましょう。

こんにちは
ヨガトレーナーのKIMです。

今日は骨についてちょっと勉強してみましょう。
テーマは“背骨”

以前、運動とは、
「筋肉で関節を動かすこと」という話をしましたが、

“背骨は関節”とイメージできると、
ヨガ体操の実践にとても役に立ちます。

背骨はたくさんの骨が積み上がって、
まるで数珠つなぎのように連結した構造になっています。

イメージとしては、
だるま落としのように、骨同士が積み重なっていて、
骨と骨の間には、柔らかいクッション(緩衝材)がはさまっている感じです。
(本当は骨同士の接地面なんかを詳しく勉強すると、もっと面白いです)
想像できましたかね?
わかりにくかったらごめんなさい 笑。

さて、背骨は
“骨が重なり合った数珠つなぎの関節”
とイメージしたところで、
もう少し詳しく理解していきましょう。

長く積み重なった背骨を、パート別に分割してみます。

パートは4つです。

首のパート
胸のパート
腰のパート
仙骨(腰の下辺り)のパート

なぜ4つに分けたかというと、
それぞれのパートは動かせる範囲(可動域)が異なる
からです。

今回は「背骨を反る動き」を例にとって説明します。

背骨を反る動きを得意とするのは、
可動域の大きい首のパートと腰のパートです。
逆に胸のパートには苦手な動きです(アバラ骨がある構造上)。

故に、「ポーズのかたち」をヨガの目的にしたり、
「柔軟性が高いこと」だけを良しとしてしまうと、
動かしやすい首や、腰の一箇所(または特定)の関節ばかりを動かして、
怪我の原因になりやすいのです。
(このあたりは、以前書いた「ヨガのポーズは味わうもの。ポーズは目的ではない!?」を読んでもらえると解りやすいと思います)

そこで、

(背骨の)胸のパートは、
背骨を反る動きが苦手なことを理解して

背骨を反るポーズをとるとき
“背骨全体を動かし、調整すること”
を意識して背骨を動かしてみてください。

背骨という数珠つなぎの関節をひとつひとつ動かすイメージ。
そうすると、呼吸も以前より安定するはず。

「背骨は骨が重なり合った関節」
「4つのパートごとに可動域の特性がある」

このことを理解して実践に取り組むと、
きっと、新しい発見がありますよ。

ヨガトレーナーとして、先生や生徒さんが”ポーズをとること”を目的にし、怪我をしてしまうことにショックを受けてきました。健康、人生の助けになるべきヨガにあってはならないことです。ヨガを実践する皆さまの力になるよう、僕が伝えられることを真摯に発信していきます。ありがとうございます。