芸術を「趣味と割り切っている」と言う人は芸術家ではない
世の中には趣味で芸術をたしなむ者がいる。それはそれでいいと思う。しかし、芸術家になりたかったのに、夢をあきらめ、「趣味で続けることにしました」という人の創作活動は芸術家の活動とは言えない。
資本主義社会にはプロフェッショナルとアマチュアという二項対立があり、その定義はその活動で収入を得ているかどうかにあるとされる。そのために、例えばロックミュージシャンになりたくて中学生時代からバンドを組んで活動していた人が、三十歳手前くらいで夢をあきらめ、音楽とは全く関係ない仕事に就き、音楽