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花束を送ること。

私はキャンバスになんて
なりたくなかったんだ、
私は”色”になりたかったんだ。

雨が降った日
夏の残像を見つけた

久々に降り立った駅
幾つもの思い出を残して


花束を送ることは

ごめんねとさよならの意味

それとも祝福でしょうか



いなくなることへの祝福


よかったね
ばいばいは言えない
さよならだって言ったら
続きがなくなる

優しい嘘でもなんでもいいよ

私だっていくらだって
嘘を持っている



それで、今後どうしたいの?



そんな風に尋問されて生きる日々

目が死んでいる人たち

私は生きてるのか死んでいるのか
風を受けて時の流れに包まれて


生きているのか
水の中にいるみたいに
遠くに行きたくなった



目の前にいる人の温かい手を

握ることは簡単?


スキップした夜
逆方向に走り出した駅のホーム

怒った声がした

ごめんね


苦しいことを吐き出さずに

どうしたらいい


失くしたものを失くしたと
叫びたい

失うことになんて
一度もなれるはずがない

柔らかなベッド
白い熱い光
眩しい朝に
穏やかな朝



遠くに行こうなんて思わない
穏やかに眠っているね


心の中で何度も言った

いかないで



所有することは一体どういうことだろう


人一倍独占欲が強いがゆえに
全てを手放して遠くにいたくなる
掴むと全部包み込んでしまいたくなる


それでも、
見つけた場所がある


あの頃よりもきっと大人になっていて
私は泣き叫んだり怒ったりしない
笑顔で穏やかに見つめている



この場所に来てくれてありがとう


温かい思いに包まれて
観た世界


きっと大丈夫。

触れないように

壊さないように

抱きしめた。



何度だってぶち壊して
作り直しているのよ
とても綺麗でしょう、と
あの子は言って、見えなくなった。


さよならもできない



またねの次の日。




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温泉にいきたいです。


もう2014年もあと少しですね、
私は元気にやっています。


悩んだり悩んだりしながら
結構笑っています。


いつか貴方にも会いたいと思います。


会ったら踊りを踊ったり
歌を歌ったりしたり、
どうでもいい遠くの国の天気の話や
小さな頃の思い出を聞かせてください。



2014.11.25 より



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