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「普通に美味しい」の普通の「前提」は何か?

「普通に美味しい」の普通を付ける意図

テレビなどの食レポなどでよく耳にする言葉で「普通に美味しい」というのがありますよね。

昔はそんな言葉無かったよな~と思いながら、私は聞いていたりするんですが、
個人的にはその言葉を聞いてざわつくのも正直なところ。


いや、だって褒めるなら、ひとこと、「美味しい」でいいわけで、
そこに「普通に」ってあえてつける意味が分からん、って思ったから。

この言葉、分析してみると、
自分は当初そこまで美味しくないかも、ってイメージを持ってたけど、
予想に反して美味しかったよ」

どうやら、そういう意味で使われているようです。

たとえば、初めていったお店だとか、
店構えに不安がある感じ(あまり綺麗じゃないとか?)だと、
やはり味に対して一抹の不安を持ってしまうもの。

ところが食べてみたら、
飛び上がるほど美味しいわけでないにせよ、
平均点レベルの美味しさはあるよってこと。

美味しいにあえて、「普通に」と付けるのって、
その人の深層心理に潜む前提条件が見え隠れするのが大切なところだったりします。


人に売り込む際に前提条件(=判断基準)はキモになる

こういった深層心理って、
人の悩みを解決したり、サービスを売り込むときに
結構重要な判断基準だったりします。

ほら、テレビの通販番組でも
「お高いって思ってらっしゃるでしょ??
でも実はそうんじゃないんです!!
なんと価格は〇〇〇円!!」

って場面をよく見かけると思います。

モノの良さは分かるんだけど、購入するかどうかは
価格がいくらかによるって場合、
相手の想定している価格イメージを逆読みして超えてこれるかが
大きなポイントだったりします。


結婚相手を探している人の場合で言えば、
近づきたい異性の判断基準が年収なのか、
ルックスなのか、それとも性格なのか、、
その前提条件がつかめれば、
アプローチすべき相手かどうか、
そして近づきたい場合、何を改善すれば良いかが分かりますよね。

人に何かのサービスを提案したり、売り込む際に
相手の前提条件をまずつかむってことが非常に大切なのです。

そして、その前提条件は
言葉の端々(はしばし)にあらわれる。
だから見逃すな、聞き逃すな、ってことですよね。




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