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愛のおと エッセイ集

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2018年6月の記事一覧

21才女子。わたしのリアル。

21才女子。わたしのリアル。

休みの日は、ごはんを食べない。

正確には、きちんとした食事、をしない。

お腹が空いたら起きて、最低限の労力で食べられるものを食べる。

そんで一応、今日のやることを書き出してみたりなんかする。

まあもちろん、すぐに手をつけるわけもなく、
とりあえず、スウェットですっぴんのまんまお買い物にでかける。

チューハイとポテトチップスを買って、近くの公園に寄る。

家で飲んでもいいのだけど、時間がた

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うしと目があった日

うしと目があった日

うしがいた。

かおが、私の5倍くらい大きかった。

大きな目玉が、私をみつめていた。

うしは、なんでも知ってるみたいだった。

生きることは、ごはんを食べて、子うしを産んで、お乳を出すことだと。

そんなの当たり前でしょ、って言ってるみたい。

すごくシンプルだ。

そしてまっすぐで、力強い。

ただ、生きている。

それに比べて、人間はふくざつだ。

ごちゃごちゃしている。

生きる理由を求

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くじら

くじら

むかしむかし、クジラの絵を描いた。

二匹のクジラが、小魚の群れを追いかけてる絵。

中学の美術部で、海の絵コンクールに出したもの。

クジラの写真を見ながら、絵の具を重ねた。

重ねれば重ねるほどに、命が吹き込まれていくような、気がした。

真っ白とは言えない大きなお腹。

真っ青とは言えない深い青の背中。

つぶらなひとみ。

あのクジラが好きだった。

だから、クジラばっかり綺麗に描いていた

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