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バリ島が教えてくれた365個の幸せ

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よそものとして5年間住まわせてもらっているバリ島。暑いし、蚊や蟻も多いし、まだまだ発展途上で清潔ではなかったりするけれど、わたしはバリの人やバリのカルチャーが大好きです。この島に…
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3月25日:バリの人は世界一の子煩悩?!生後8ヶ月の次男をバリ島に連れていって気づいたこと<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

3月25日:バリの人は世界一の子煩悩?!生後8ヶ月の次男をバリ島に連れていって気づいたこと<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

わたしがバリ島に移り住んだのは、長男が6歳、次男が生後8ヶ月。次男はハイハイ真っ只中。旦那くんはお仕事の関係で日本にひとり。いわゆる、母子移住だ。

これだけ聞いたら、「ワンオペで赤子を連れて移住?!おかんパワフルすぎへんか!?」と思うかもしれないが、実はそんなことない。今日はこのからくりについて書く。

さて。バリ島のレストランに赤ちゃんとお母さんが二人で入ったら、何がおこるだろうか。まず、店中

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3月21日:バリ島での運転が辛くなくなったのは、ある法則に気づいたから<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

3月21日:バリ島での運転が辛くなくなったのは、ある法則に気づいたから<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

今日は、バリ島での運転について語ろうと思う。一言でいうならば、バリ島での運転は「カオス」だ。日本と同じ右車線だけど、全然日本とは違う。「マリオカート」のようだよ、とわたしはよく例えるけど、正直、「マリオカート」よりも全然ひどい。

例をあげてみよう。

などなど。

まだまだあるが、長くなってきたので、もうやめておく。バリ島で運転したことがある人には「あ〜あるある。」と思ってもらえたと思う。運転し

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3月10日:おおみそか。これほどオゴオゴがバリの人に大切にされる理由を考えてみた<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

3月10日:おおみそか。これほどオゴオゴがバリの人に大切にされる理由を考えてみた<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

今日は、バリ島の大晦日だ。バリ島の新年「ニュピ」を明日に控え、バリの人たちはいろんな意味で佳境を迎えている。

「いろんな意味」とは。

「トリ・ヒタ・カラナ」というバリ島の哲学は、このニュピにも色濃く現れる。「神と人」「人と人」「人と自然」の調和を重視することで、人々は幸せに過ごし喜びを感じることができるという考えだ。ニュピを迎えることで、バリは「神と人」「人と人」「人と自然」の3つの軸でリセッ

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2月22日:ニワトリとの共存<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

2月22日:ニワトリとの共存<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

バリ島の朝は、騒がしい。どこからともなく聞こえてくるのは、ニワトリの鳴き声だ。

そう、ニワトリたちは、人間と同じように自由にそこらじゅうを徘徊している。ひよこの大群を連れているお母さん鶏。やたら大きな声で泣くお父さん鶏。新婚ホヤホヤのカップル。種類も家族の形も、人間と同じくさまざまだ。

長男が無類のニワトリ好きな我が家。なんとかひよこを捕まえようと、おいかけたり罠を作ったり。でも、野生のニワト

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3月2日:大統領や警察よりも強い!?でも、よそものもちゃんと助けてくれる合理的な村社会<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

3月2日:大統領や警察よりも強い!?でも、よそものもちゃんと助けてくれる合理的な村社会<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

バリ島の自治は、バンジャールという村単位でおこなわれる。既婚男性がメンバーとなって、お寺や道を管理したり、村の宗教行事をとりしきったり、揉め事の仲裁などを行うのだ。

バリヒンドゥー教の宗教儀式は、とにかくたくさんある。さらに、都度やることがたんまりある。バンジャールのメンバーの家族は、儀式のたびに、総出で準備や儀式をおこなう。オゴオゴ(大晦日に担ぐ悪魔のおみこし)の制作も、1ヶ月くらいかけて、バ

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3月5日:祈るようにジャムウを飲む。そして、つくる。<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

3月5日:祈るようにジャムウを飲む。そして、つくる。<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

インドネシアには、漢方のようなものがある。ナチュラルな食材でつくられた健康ドリンク「ジャムウ」だ。

バリの人もジャムウを日常的に飲んでいる。ローカルが集うデンパサールには、わたしにはまったく買い方がわからない、ローカル向けジャムウ屋さんがあるし、道すがらでは、自転車でジャムウを売っている女性がいる。

ジャムウは、症状別に処方される。一番有名なジャムウは、クニット・アッサム(Kunyit Asa

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9月21日:プレゼントは〇〇縛り!あげる方ももらう方もハッピーなお誕生日会<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

9月21日:プレゼントは〇〇縛り!あげる方ももらう方もハッピーなお誕生日会<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

今日は、次男のお誕生日だ。5歳になった。バリ島で迎える4回目のバースデイ。今年は、幼稚園のお友達ファミリーを呼んで、自宅でお誕生日会を開いてみた。

「風船やプラスチックの飾りって、なんかもったいないよね」と普段から話していたので、デコレーションは、ココナッツの葉っぱやマリーゴールドでおうちをいっぱいにしてもらった。

そして、おまちかねのプレゼント。これも、できるだけゴミを出さないように、「セカ

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3月6日:おばあちゃんから孫へ。100年受け継がれて完成したボカシオイル<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

3月6日:おばあちゃんから孫へ。100年受け継がれて完成したボカシオイル<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

蚊に噛まれた!
やけどした!
おしりがおむつでかぶれた!
マッサージしたい!

こういうとき、バリの人は「ボカシをぬっときなさい」と言う。

ボカシとは、BOKASHI OILのこと。200種以上の香草とココナッツ オイルをEM技術で発酵させた、オイルタイプのジャムウ。自然成分100%だ。

値段もお手頃で、小さいサイズは数百円で買える。

ボカシって日本の言葉に似てない?って思ったら、どうやらル

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3月8日:新年に向けて、とにかくみんなでお清め。水に流すことは「今」を見ること<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

3月8日:新年に向けて、とにかくみんなでお清め。水に流すことは「今」を見ること<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

今日はどこも道がとても混んでいた。というのも、今日は『メラスティ』と呼ばれる、バリヒンドゥー教にとって大事な儀式の日だからだ。

バリ島の新年にあたる『ニュピ』の3日前に『メラスティ』はくる。新年を迎える前に、水の力の恩恵に祈りを捧げよう、という日だ。

この日、村総出で、村の寺院に鎮座しているご神体やバロン、ランダといった神様の獅子舞を海で清める。

エネルギーが満ちた時、人は器を超えた存在にな

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3月4日:女性は強くて、美しい。天然スクラブ&サウナ「ボレ」<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

3月4日:女性は強くて、美しい。天然スクラブ&サウナ「ボレ」<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

マッサージやスパが人気のバリ島で、意外と観光客に知られていないのが、ボレ( Boreh)という全身スクラブ&サウナ。お米とスパイスのペーストを全身に塗って、薪サウナに入るのだ。

材料は、ウコン、ショウガ、ガランガル、赤米、コリアンダー、クローブなど。角質が完全に生まれ変わる。ペーストがお肌に馴染んでプルプルになる。体がぽかぽか温まる。控えめに言って、最高だ。

このボレ、バリの女性たちに、何世代

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2月16日:魂ってなに?バリ島とヨガの相性はすこぶる良い<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

2月16日:魂ってなに?バリ島とヨガの相性はすこぶる良い<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

バリ島は、ヨガの聖地だ。ヨガ・リトリート教室が建ち並ぶ。そして、世界各国からヨガを愛する人々が集まっている。

つまり、ヨガを極めたい先生がそこらかしこにいたりするのだ。バリ島でヨガを習わない理由はないと思う。

日本人でも、ヨガを深く学んだ方は多い。そして門戸をたたくと、とてもウエルカムで、初心者のわたしにも、懇切丁寧にヨガを教えてくれたりする。

断然おすすめな日本人の先生は、クタのYUMI

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3月2日:既存のシステムにこだわらない現場主義。だから生活がわたしだけのものになる<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

3月2日:既存のシステムにこだわらない現場主義。だから生活がわたしだけのものになる<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

新築のおうちに住み始めて2ヶ月くらい経ったある日。シーリングファンが動かなくなった。なので、家を建てた大工さんにきてもらって、4時間くらいかけて直してもらった。

そしたら、その日から、スイッチの「弱」で、ファンが一番早く回るようになった。

「よくわからないけど、使えるからいいよね?」と大工さん。

「そうですね。頑張ってくれてありがとう。」とわたし。

ある日。エレクトリックバイクを買った。安

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2月15日:種はないけど、あるべき自然の姿がここにある<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

2月15日:種はないけど、あるべき自然の姿がここにある<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

ある日、スパイスのクローブの木を植えたくて、スタッフに「クローブの木の種ってどこで売っているの?」と聞いたら、「え?種?なんで?たぶん手に入らないと思うよ」と言われてびっくりした。

バリ島には、「種」というものがあまり売っていない。種から食物を育てることをあまりしないのだ。

そもそも、種を採取するのって、手間暇がかかる。バリ島では、そんなことをしなくても、苗や木をぶすっと土に刺すだけで、植物は

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2月14日:小さな愛・小さな親切は、大きな変化を生む可能性がある。バレンタインデー<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

2月14日:小さな愛・小さな親切は、大きな変化を生む可能性がある。バレンタインデー<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

バリ島のバレンタインデー。男女関係なく「好きな人に好きと伝える日」として、しっかり根付いてきた。

とはいえ、何もしない人、ここぞとばかりにチョコレートを買う人、大量のぬいぐるみや花束を贈る人。お手紙を贈る人。いろんな国の人がいるということもあり、その表現方法はさまざまだ。

バリの人にとって、バレンタインと言えば「赤とピンクを愛でる日」と「愛を伝える日」だろう。赤とピンクは、この島の得意な色だし

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