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不登校が良い思い出になっているワケ


いじめから不登校になった

すぐにバレたいじめ

子供心にいじめられているのが恥ずかしい気がして、母に言い出せなかったのですが、いじめ開始から3日と経たずバレました。

私の顔を見て

「何かあったでしょう?」

と聞いてくれたのを覚えています。
話す前から母の顔を見ると、大体察していることはわかりました。
私は包み隠さず、いじめられていること、その内容を母に話しました。

「そんな学校行かなくていい」

母の答えです。

怒られるかな
もっと頑張れって言われるかな
明日もいじめられに登校しなきゃいけないのかな

そんなネガティブな考えがループしていた私にとって、ものすごく意外な回答に、キョトンとしました。
それと同時に

「そっか、行かなくていいんだ」

と安心しました。
記憶している母の言葉を載せておきます。

辛かったね。
貴方は何も悪くない。
むしろ、そんな学校行かなくていい。
明日からはお母さんと楽しく過ごそう!

いじめられたキッカケは、いじめられている子を助けたことでした


楽しい不登校生活

「一緒に過ごせて嬉しかった」By母

不登校というと、引きこもるパターンも多いと思いますが、私の場合はむしろアクティブな毎日になりました。

  • 気ままに買い物

  • 家でスイーツを一緒に手作り

  • 小旅行に行く

こんな日々でした。
不登校1週間目は
「勉強がわからなくなるかもしれない」
「二度と学校に行けなくなるかもしれない」

なんて思っていましたが、私もだんだん楽しくなっていきました。

成人した後、母とこの話題になって
「不登校になったとき、どう思った?」と聞いてみました。

こちらが母の回答です

「子どもはいつか親のもとを離れていく。一緒に居られる時間はほんとうに少ないから、この際あなたとの時間を楽しもうって思ったのよね。学校に行くことも大切だけど、傷つけられる場所になんか行かなくてもいい」

ポジティブ母ですよね

この言葉通り、母もすごく楽しそうでした(笑)
だから、子どもの私も気兼ねなく、楽しむことができました。

この間、母が「学校行ってみる?」主旨のことを言ったことはありませんし、そんな空気感にすらなりませんでした。

楽しい時間がパワーチャージになった

私はふと「学校に行ってみようかな」という気持ちになりました。
母と楽しい時間を過ごせたお陰で、いじめに立ち向かうパワーがみなぎったのだと思います。

ここで、注釈です。
このパターンが誰にでも効果があるわけではありません。
学校に行ってみようかな、と思う日が来なくてもいいと私は思います。

もともと、負けず嫌いなので、
「なんでいじめられている私が逃げなきゃいけないんだ」
と思ったんです。

不登校の終わりは反撃の始まり

いじめられた過去はPTSDになっている

きれいごとだけではない事実をあえて記しておきます。
私は今もいじめられた過去がPTSDになっています。

膠原病の治療過程で精神疾患を併発したため、フラッシュバックし始めたのがPTSD発症のきっかけでした。

男子に囲まれて、殴られ、蹴られ
それを見て笑う女子
知っていて知らぬふりをする先生

今でも鮮明に思い出せます。
カウンセリングを受けながら、いつかこの過去から解放される日を目指し、治療に励んでいます。

PTSDになってもこうして話せる理由

反撃し、結果いじめがおさまったから、だと思います。
殴ってくる男子にはビンタしました。
(暴力を肯定しませんが、この時はこうするしかありませんでした)

男子はびっくりした顔をして、それ以来、暴力は収束していきました。

ただ、暴力では屈服させられないと思ったからか、工作作品を壊されたり、上靴に画鋲(漫画かww)、靴を隠されるetc.

よくも思いつくもんだと思いますが、手を変え品を変えいじめは続きました。ただ、少しずつ頻度が低くなり、結果的にはなくなりました。

本当は加害者が病んでいる

これは「ミステリーと言う勿れ」でも出てきたエピソードですね。

日本の現状は、被害者が不登校となり、学習の機会を奪われ、精神に支障をきたし、自分の人生を歩めなくなります。

これ、おかしいですよね?

たとえ、いじめが始まったきっかけが、被害者の言動にあったとしても、いじめていい理由にはなりません。
言葉で伝えれば良いのです。人間なのだから。

逆に考えてみると、言葉で伝えられず、暴力に頼るしかない子どもは、病んでいると思います。

いじめる方がおかしい
いじめる方が病んでいる
むしろ治療を受けた方が良いのはいじめる方

私はそう考えています。

大人になって思うこと

生徒の変化に気づく先生でいる

先生といっても、週に1度会うだけの習い事の先生ですが、それでも生徒の変化はわかります。
表情、話す内容、言葉遣い・・・
少しでも違和感を覚えたら「何かあった?」と聞くようにしています。

これは、子どもに関わる者としての責任だと思っています。

自分の立ち直り方を強制しない

私は母のお陰で、反撃するという立ち直り方をしましたが、これが全員に有効だと思っていませんし、今は時代も違います。

もし、私の過去を聞きたいのであれば話しますが、お勧めはしないです。

人の数だけ歩き方があります。

その子にあった歩き方を探すのも、教える立場の役目です。
これはいじめに限ったことではありません。

バイオリンの上達方法も人の数だけ存在します。

私が上達した方法を伝授するだけでなく、常に違うアプローチを模索し続けることをやめずにいたいです。

あなたは悪くない

今、いじめに苦しんでいる方へ

あなたは何も悪くありません

たとえ思い当たるふしがあっても、いじめられていい理由にはなりません

親じゃなくても、先生じゃなくてもいいです
誰か大人に話してみてください

きっと手を差し伸べてくれる人がいます


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