見出し画像

JW97 九州以外の神社

【安寧天皇編】エピソード8 九州以外の神社


前回は、先代の綏靖天皇(すいぜいてんのう)こと「ヌンちゃん」を祀った神社の紹介をさせてもらった。

想った以上に、たくさんの神社が有り、前回は、九州地方のみの紹介となってしまった。

そして、今回は、その他の地域の神社について、紹介がおこなわれるのであった。

ここで、大王(おおきみ)の磯城津彦玉手看尊(しきつひこたまてみ・のみこと)こと安寧天皇(あんねいてんのう)(以下、タマテ)が、高らかに解説開始の宣言をおこなった。

タマテ「では、今回は、九州以外の神社を紹介しますよ。」

そこに、中臣御食臣(なかとみ・の・みけつおみ)(以下、ミケツ)と大伴稚日臣(おおとも・の・わかひおみ)(以下、ワッキー)がやって来た。

ミケツ「今回は、我々が解説致します。」

ワッキー「よろしくっちゃが!」

タマテ「では、解説を御願いします。」

ミケツ「かしこまりました。まず、最初に紹介するのは、滋賀県の長浜市(ながはまし)にあらしゃいます。こちらの湖北町山本(こほくちょう・やまもと)という地区に、朝日山神社(あさひやまじんじゃ)が鎮座しております。」

朝日山神社0
朝日山神社1
朝日山神社2
朝日山神社4
朝日山神社5
朝日山神社6
朝日山神社7
朝日山神社鳥居
朝日山神社拝殿

タマテ「父上の代には、滋賀県の地域も、連合政権に参加していた・・・ということですか?」

ミケツ「そうかもしれませんし、そうでないかもしれません。」

タマテ「これもまた、ロマン・・・なんですね。」

ワッキー「ちなみに、こちらの神社には、大王も祀られちょるじ!」

タマテ「えっ? 私も・・・ですか?」

ミケツ「それだけではありません。四代目と十五代目、そして、白山姫命(しらやまひめ・のみこと)が祀られておりますぅ。」

タマテ「息子と十五代目・・・その間の大王は?」

ワッキー「そんなこと、我々に分かるわけないっちゃが。」

タマテ「そ・・・そうでしたね。」

ミケツ「二代目、三代目、四代目、十五代目・・・不思議な配列ですなぁ。」

タマテ「最後に紹介されていた、白山姫も気になります。この女神は、どういった神様なんですか?」

ワッキー「こちらの女神は、白山(はくさん)の神様やじ。」

タマテ「白山?」

ワッキー「じゃが(そうです)。白山という山が有るんですが、霊山(れいざん)として崇(あが)められちょるんやじ。その神様の名前が、白山姫っちゃ。別名が、菊理媛命(くくりひめ・のみこと)やじ。」

白山
白山2
白山側面
白山神社

ミケツ「白山の水で、暮らしを立てている、二千年後の福井県、石川県、岐阜県の人たちの信仰から生まれた神様ですなぁ。」

ワッキー「二千年後は、全国に広がって、各地に白山神社(はくさんじんじゃ)が有るじ。」

タマテ「奈良盆地に水を供給している、三輪山(みわやま)のような存在なんですね。」

三輪山
三輪山2
三輪山側面

ミケツ「そういうことにあらしゃいますなぁ。」

タマテ「しかし、菊理媛命・・・どこかで聞いたことが・・・。」

ワッキー「伊弉諾尊(いざなぎ・のみこと)と伊弉冉尊(いざなみ・のみこと)が、黄泉国(よみのくに)でお別れする時に登場するかい(から)、そいで、聞いたことが有るんやないか?」

タマテ「あっ! そうでした! 『日本書紀(にほんしょき)』の別伝の方で、登場してますよね? しかし、白山と、どういう関係が有るんでしょうか?」

ミケツ「これぞ、ロマンにあらしゃいますなぁ。」

タマテ「要するに・・・よく分からないんですね。」

ワッキー「さて、次に紹介するのは、富山県やじ。こちらの神社は有礒正八幡宮(ありそ・しょう・はちまんぐう)やじ。高岡市(たかおかし)の横田町(よこたちょう)に鎮座している神社っちゃが!」

有礒宮0
有礒宮1
有礒宮2
有礒宮3
有礒宮4
有礒宮5
有礒宮6
有礒宮7
有礒宮鳥居
有礒宮拝殿

タマテ「父上の神社が、富山県にも・・・。ということは、富山の人たちも、父上の代に連合政権に加わったということですか?」

ミケツ「これぞ、ロマンにあらしゃいますなぁ。」

タマテ「これも・・・よく分からないんですね。」

ワッキー「ちなみに、こちらの神社は、有礒宮(ありそぐう)という神社と、正八幡宮(しょうはちまんぐう)という神社が合祀(ごうし)されて誕生したんや。1610年、皇紀2270年(慶長15)の高岡城築城の際に、合祀されたそうやじ。」

タマテ「私たちの時代のあと、いろいろと有るんですね・・・。ところで、八幡宮ということは、十五代目も祀られているんですか?」

ミケツ「流石は、大王! その通りにあらしゃいます。十五代目が八幡神(はちまんしん)にあらしゃいますからなぁ。また、それだけでなく、十六代目と八十一代目も祀られておりますぞ。」

タマテ「またまた、不思議な配列ですね。」

ワッキー「では、次の神社を紹介するっちゃが。次は山梨県やじ。」

タマテ「や・・・山梨にも、父上の神社が有るんですか?」

ワッキー「じゃが(そうです)。甲州市(こうしゅうし)の塩山中萩原(えんざん・なかはぎはら)に鎮座する、八天宮社(はってんぐうしゃ)やじ。」

八天宮社0
八天宮社1
八天宮社2
八天宮社3
八天宮社4
八天宮社5
八天宮社6
八天宮社鳥居
八天宮社拝殿

ミケツ「八天とは、初代、神武天皇(じんむてんのう)から八代目までを祀っていることから、付いた名前にあらしゃいます。」

タマテ「ということは・・・私も祀られているわけですね。」

ミケツ「左様にあらしゃいますなぁ。」

ワッキー「以上が、先代の綏靖天皇を祀った神社やじ。」

タマテ「かなりの数の神社が有りましたね。これを見逃すだなんて、作者は何を考えているんでしょうか・・・。」

ミケツ「調査不足にあらしゃいますなぁ。」

こうして、作者を非難しながら、綏靖天皇こと「ヌンちゃん」の神社紹介は、幕を閉じたのであった。

つづく



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?