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ジャパンウォーズ(JW)第一部 神武東征〜欠史八代

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ジャパンのウォーズについて、改めて書いて参ります。いろいろ新しい情報が入ったので、書き直そうと思ったわけです。写真も載せて参ります。
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2021年4月の記事一覧

ジャパンウォーズについて

ジャパンウォーズについて

以前、書いていたジャパンウォーズですが、改めて書き直そうと思います。

新しい情報が入ったのと、写真の載せ方を学んだからです。

なお、本編を載せる前に登場人物の紹介をここでやっておこうと思います。

主人公は、狭野尊(さの・のみこと)。のちに神武天皇(じんむてんのう)と呼ばれる人物。一人称は我(われ)だが、たまに「わし」も使う。基本的には君主のような話し方だが、時折、宮崎弁が出る。

主人公には

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ジャパンウォーズ1 狭野尊の決意

ジャパンウォーズ1 狭野尊の決意

【神武東征編】エピソード1 狭野尊の決意

今は昔の物語。

地上世界を治めるため、高天原(たかまのはら)より天孫が降り立った。

神の名は、天津彦彦火瓊瓊杵尊(あまつひこひこほのににぎ・のみこと) (以下、ニニギ尊)。

降り立った地は、吾田(あた)の長屋の笠狭崎(かささのみさき)という。

今の宮崎県の高千穂峰(たかちほのみね)といわれている。

ニニギ尊は、この地を治めることから始めた。

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ジャパンウォーズ2 出航前夜

ジャパンウォーズ2 出航前夜

【神武東征編】エピソード2 出航前夜

手研耳命(たぎしみみ・のみこと)の説明が終わったところで、狭野尊(さの・みこと) (以下、サノ)は、末席に坐(すわ)る白髪の老人に声をかけた。

サノ「天道根(あまのみちね)よ。汝(いまし)には、別の命を与えたいと思うておる。」

唐突に声をかけられた天道根命(あまのみちね・のみこと) (以下、ミチネ)が、慌てて返答する。

ミチネ「何事にござりましょうや?

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ジャパンウォーズ3 出航、そして

ジャパンウォーズ3 出航、そして

【神武東征編】エピソード3 出航、そして

八朔(はっさく)(旧暦の8月1日)の朝早く、子供たちの声が響き渡る。

子供たち「起きよ。起きよ。」

時刻は午前四時過ぎ。

ここは宮崎県(みやざきけん)日向市(ひゅうがし)美々津(みみつ)。

狭野尊(さの・のみこと) (以下、サノ)ら天孫一行が出航したことを祝う「おきよ祭り」が始まったのである。

子供たちは、短冊飾りのついた笹の葉を手に、各家をた

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ジャパンウォーズ4 君の名は

ジャパンウォーズ4 君の名は

【神武東征編】エピソード4 君の名は

大分市(おおいたし)佐賀関(さがのせき)は、関鯖(せきさば)、関鯵(せきあじ)の水揚げで知られる港町である。

小さく突き出た半島の先端に位置し、四国の佐田岬(さだみさき)との間に、豊予海峡(ほうよかいきょう)を成している。

古代の人々は、この海峡を速吸之門(はやすいなと)と呼んだ。

潮流の激しい海域である。

当然、狭野尊(さの・のみこと) (以下、サ

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ジャパンウォーズ0.5 高千穂の復習

ジャパンウォーズ0.5 高千穂の復習

【神武東征編】エピソード0.5 高千穂の復習

ここで、旅立つ前の狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)のことを説明したいと思う。

と言うのも、旅立つ前にも伝承がいろいろ存在するからである。

まず、台本・・・もとい「記紀(きき)」に書かれているのは、二つの出来事だけである。

15歳で「日嗣(ひつ)ぎの皇子(みこ)」すなわち皇太子になったことと、吾平津媛(あひらつひめ)を娶り、手研耳命(たぎし

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