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<第5章>活動による言語育成の手引き(Handbuch Sprachförderung durch Bewegung)


<感想>

・朝の会とかで、ある子どもが話している時に、割り込んでくる子どもがたまにいるので、そういう場合は、「今はこの子の話す順番だから、ちょっと待っててね」みたいな感じで対応しないといけない。

・子ども達が話す喜びを感じる為にも、やっぱりまずは子ども達が話したことに対して「反応する」ことが大事だと思う。その反応自体は、「何々?」でも、「今は忙しいから聞けないけど、後からなら聞けるよ」でも何でも良いと思う。とにかく、子どもが何かをしゃべった時に、「無視をする」のが一番マズいと思う。そんなことをされた経験が積み重なれば、話すことへの意欲が無くなるのは当然である。先生という仕事は、そういう意味においては、常に神経を張っていなければならないという大変な仕事であるのは間違いない。


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子どものコミュニケーション能力は、言葉を話してちゃんとコミュニケーションが取れたり、両親や周りの重要な人達が、自身を表現しようとするその子どもの努力に関して言葉で関わりをもったり、子どもが話しことに対して喜びを持ったりした時に、急速に発達する。言語育成に関する重要な前提条件は、子どもが話すことへの喜びを持つことである。子ども達は音や単語の成り立ちを理解し始め、創造的に言葉を操り、新しく言葉同士を結び付けることに喜びを感じる。・・・。話すことへの意欲と創造力は子ども達の言語的発言の特徴である。その際に、子ども達は完全に自身の論理を持っている。ある子どもが「後ろ」と言いたい時に、「前の逆」と言った。その子どもはそういう言い方をどこかで聞いたわけではなく、その子自身でそういう表現をしようと決めたのだ。

言葉の獲得とは、アクティブで創造的なプロセスである。充分に発達させる為には、話すことが楽しいと感じられる環境が必要である。それに加えて、子ども達の話をよく聞いて、子ども達の話に関わって、子ども達の積極的な行動を認める人間も必要である。

言語学習において、子どもはその言語をいかに自分の中に取り込んで、それをコミュニケーションとして使うのかという技術を身につけなければならない。会話において、互いに会話のキャッチボールをしたり、自分だけ話し過ぎないようにしたりして、相手が何かを言えるようにしている。そういう関係性を築けなければ、話がかみ合わなくなってしまう。


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