マガジンのカバー画像

心に響いた曲たち

4
特に心に残った楽曲について語ります。
運営しているクリエイター

記事一覧

The Alan Parsons Project “Eye in the Sky” (1982)

プログレのノウハウをポップなコンセプトアルバムへと昇華したアラン・パーソンズ・プロジェクトの最大のヒット曲で同名アルバムの表題曲。
ビルボード(Hot 100です、念のため)で最高3位を獲得しています。

深読みすれば管理社会を彷彿とさせる不気味な歌詞にもかかわらず、非の打ち所がない美しいメロディが光ります。
最初のサビが終わった後は曲の勢いだけでアートとポップのバランスを絶妙に保ちながら駆け抜け

もっとみる

カバー曲のオススメ:Electric Light Orchestra "Roll Over Beethoven"

他人のカバー曲で売れるというのには自分の曲を成功させるのとは異なる難しさがあります。「模範解答」がある以上、どうしてもオリジナルと比べられてしまいます。そもそもリスナー(それもオリジナルを熟知している)はあらかじめ「まあオリジナルには叶わないだろうな」という先入観で作品に触れるので大変にハードルは高いです。

歴史に名を刻んだアーティストの多くは先人の歌を学び自分のカラーを足すことでキャリアを前進

もっとみる

“Sir Duke”について

スティーヴィー・ワンダーは数多くの名曲を世に送り出した天才です。
中でも群を抜いて私が好きなのが邦題の「愛するデューク」でも知られる “Sir Duke”です。
45年も前の曲ですが、洋楽初心者の方にはまずおすすめしたい一曲です。

偉大なるジャズマンたちへの歌この曲は当時まだ20代だったスティーヴィーの音楽の先人たち(ジャズマン)へのトリビュート、ラブコールです。
タイトルにもなったDuke E

もっとみる

“Piano Man”について

アメリカを代表するシンガーソングライター、ビリー・ジョエル。
抜群の音楽センスで70年代から90年代にかけて多くのヒット曲を生み出しました。
日本でも人気なのはメロディ重視、歌詞がシンプル、英語が聞き取りやすいなどの特徴がハマったからだと思います。私もソロアーティストとしては一番好きです。
唯一残念な点は長らく新作を発表していないため若い世代にあまり浸透していないことぐらいでしょうか。
ここでは彼

もっとみる