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プラネタリー・グッドは「誰一人、他人事ではない」ということ。

「ソーシャル・グッド」が社会変革の軸(キーワード)になってきたこの10年。あらゆる社会課題への取り組みが生まれ、ソーシャル○○、フェア○○、シェア○○などに代表されるような、新しい働き方、新しい支援、新しい分配手段などの選択肢が本当に増えた。世界の「優しさ」や「個人の自由や尊厳」は増えた時代だったと思う。

とはいえ、正直、社会課題の多くは解決していないし、ジェンダーやダイバーシティなどへの取り組みはまだまだ始まったばかり(正確には、長く取り組んでいるが時間がかかっている)。その他にも、出産育児、鬱や自殺の増加、高齢者介護まで、あらゆる社会生活における痛みが浮き彫りになっている。気が重くなるようなトピックが増えたとも言えるけど、それでも声を上げる人は増えたし、少しずつだけど「良いとは?」を議論し、変えようとする社会になりつつある。これからもその挑戦は続いていく。

そして、さらにもう一歩。

僕たちの"意識の外"にある(なんとなく気付いてはいたけど、難しくて数十年も気付かぬふりをしていた)温暖化や気候変動、生物多様性や生態系の危機、資源や食料の枯渇などの課題は、もはや無視できない時代に突入した。(何を今頃になって慌てて騒いで…と思っている人も多いのだろうけど、ね)

「誰一人、取り残さない」ではない。
「誰一人、他人事ではない」ということ。

ウケが良く急成長するサービスや事業がもてはやされる時代ではなく、むしろ、それによって拡大する「外部不経済」の方が重要性を増している。
市場の失敗とか、社会コストとか、ネガティブ・インパクトとも呼ばれるものだけど、これにはコミュニティや個人の尊厳や文化を毀損したり、不平等・不公平を助長するようなことだけでない。資源、生物、生態系や環境(ひいては気候や地球)に与える負の影響が最も大きな外部不経済なのだ。

これからの10年。つまり、2030年に向けて。

今までのようにソーシャル・グッドの推進は当然のように内包しながら、さらに、資源や環境に至るまで(ネガティブなインパクトを減らし、かつ)ポジティブなインパクトを"も"生み出すような政策、産業・事業、暮らしを広げる時代になる。

平たく言えば、「地球にも、社会にも、良いインパクトを与え続ける事業、組織、価値観を作ろう」ってことだ。

そんな10年の軸となる考え方を、僕なりに「プラネタリー・グッド」と造語して、2021年からの10年、今以上に「プラネタリー・グッド」に向かったインキュベーションやビジネスデザインを手掛けていこうと思っている。

プラネタリーグッドについては以下のnoteをご覧あれ。

皆さんも、ぜひ。

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次の10年に向けて「プラネタリー・グッド」を提唱する理由。|キクチ・シン @Shin_Kikuchi
https://note.com/kikuchishin/n/n985a9bbb49f5

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インキュベーター。ライフワークは #プラネタリーグッド な社会づくり。農畜水産、食料、生物資源分野が専門。慶應SFC研究所 上席所員/農林水産省生物多様性戦略 検討委員など。いきものカンパニーなど2社の代表。グッドデザイン金賞など。