ブラジル版ドーナツ、Bolinho de Chuva(ボリーニョ・デ・シューバ)
最近、親愛なる2人のnoterさんたちの、ドーナツに纏わる素敵なお話を立て続けに読みました。
タイトルに垣間見られる、お二人の掛け合いがとっても素敵ですよね。それにしても「ドーナツってやつは」...どうしてこうも甘く、温かな記憶と結び付くのでしょうか。お二人のお話で胸がきゅんとして、ちょっと泣けてしまいました。
対する私は、これと言って胸を打つような、ドーナツに纏わる話を思い浮かべることが出来ませんでした。子供の頃に母が作ってくれたサーターアンダギーみたいなドーナツは、表面がカリッと香ばしく、それなりに美味しかった記憶があります。でも、当時母の手伝いをしたわけでもないので、楽しみも大して感謝の気持ちもなく、ただモソモソと手作りのドーナツを味わうに留まりました。
こちらにもダンキンやミスドの店舗はあるにはあるのですが、うちの子供たちはドーナツにはさほどの興味もないようです。(ショッピングセンターでスタンドを見かけても、ドーナツよりアイスでしょうか。)そういえば、ドーナツといえばドーナツチェーン店のそれより、いつも寄るベーカリーで売られている、ポルトガル由来のドーナツSonho(ソーニョ)の方により親しみを感じているせいなのかも知れません。
よく調べてみると、このSonhoは元々ドイツ生まれのお菓子だったものが、ポルトガルに渡りBola de Berlimに、海を越えたブラジルでSonho(夢という意味があります)と呼ばれるようになったそうです。(Wikipediaより。)
Sonhoよりもっと手軽に、ブラジル家庭で作られるドーナツもあります。それはBolinho de Chuva(ボリーニョ・デ・シューバ)と呼ばれています。ポルトガル語でBolinhoは小さいケーキ、Chuvaは雨を意味します。雨降りで買い物が億劫な時でも、誰の家にでもある材料で簡単に出来るオヤツだからとか、雨で子供たちが外で遊べない時でもおばあちゃんたちが子供たちを退屈させないように作ってくれるから、などネーミングには諸説あるようです。
ブラジルのドーナツ作りには挑戦したことがないので(オットによれば義母のレパートリーにもなかったようです)、今回初挑戦してみることにしました。いつもは自己流、適当なレシピなのですが、今回は下記レシピに忠実に作ってみますので、引用で出典を示します。
作り方
こう書いていますと、あたかも最初から手際よく、レシピ通りにキチンと出来上がったようですが...実はそうではありませんでした。(上の写真は、2回目のチャレンジのものです。)
最初の失敗
第1回目の1番の失敗は、表面積が大きな中華鍋を使ってしまったことです。鍋の大きさに合った、たっぷりの油をケチった私。油の中で生地を泳がせてあげることが出来ませんでした。スプーン遣いについても、文章で読んだだけではピンと来ず。作り方を実演されている方の動画をYouTubeで検索して、全てが腑に落ちました!面倒がらず、最初から動画を検索すれば良かったです。
結局、み・カミーノさんやmagenta-hikari さんのように、ドーナツに纏わる素敵なお話を見つけられなかった私ですが、記事を書くうちに(ホントにそうだったのです!)あることを思い出しました。
まだ学生だった19〜20歳の頃、ミスドでバイトをしていた一つ歳上の男の子に恋をしていたなぁと。デートしたこともあったけれど、結局上手くいかなかったのです。油の中で焦げていく揚げ玉のような、ほろ苦い若かりし日の記憶が蘇りました。本当に、「ドーナツってやつは」。人それぞれ色々な思い出があるものですね。
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