特別支援について②〜困らせる子=困っている子
かつて、低学年の担任をしていたとき
何度注意しても友達を
ぶったり蹴ったりする子がいました。
被害者の保護者は、当然
「Aさんをどうにかしてください。」
「先生はどんな指導をしているんですか。」
・・・
このような電話対応で毎日参っていました。
また、加害者の保護者は
「家ではそんなことしません。
周りの子がうちの子を刺激しているのではないですか?」
暴力、暴言は周りの子がいけないというのです。
先生の指導がなってない
毎日毎日辛かったです。
あの手この手をつかってみても
なかなか成果が現れませんでした。
私は次第にAさんが憎くなり、
この子さえいなければと思うように
なりました。
Aさんがなぜ、そのような行動をとるのか
考えることから逃げたのです。
彼のことを切り捨てました。
被害者の親からは、何とかしようとする
情熱と誠意がなんとか伝わりました。
結局、Aさんの保護者と揉めて、間に管理職が入ったのですが
私は、全く信用できない教員と認識されました。
当時、教員2年目の頃に、特別支援学級の担任の
先輩から言われた言葉を今でも覚えています。
それは
「問題行動を起こす子、発達障害の子は、みんな困っている」
・友達の気を引くとき
・何て言い返したらいいか分からない
以上のような場面で手足が出ていました。
コミュニケーションスキルに課題があったことに
気づきました。
困らせてばかりのAさんは
困っていたAさんでした。
巧みな話術で教員や友達を傷つける子
暴力&暴言を繰り返す
規律を守れない
嘘、盗み
やってはいけないことなので
厳しく指導します。しかし、
「問題行動を起こす子、発達障害の子は、みんな困っている」
これが全てなのです。
教員歴関係なく、
人間なので傷つくし、カッとなります。
でも、感情的にならずに
この子は何に困っているんだと
考えるようにしています。
このような経験から
異動後はずっと、特別支援コーディネーターを
担っています。
若手教諭には1人で悩まないことや
自分の指導法が適しているのかなど
声を掛けて、組織的に対応していく良さを
伝えています😉
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