25歳までに知っておきたい平均値の法則。
この記事は成長したい人が読む記事。
「社会人? スキル? そんなんこだわらなくてもいいやん? 別にいいって」という、ゆるふわ系でGDPを意識しない脱・成長派閥の議論は横において、この記事は「成長」「スキルアップ」を是として捉える人のための記事だ。
結論ファーストでいえば、成長したいのなら周りに頼るべきである、という主張からスタートしたい。
自分や身の回りの大切な人を成長させたいのなら、周囲の環境を変えるのが最も手っ取り早いという主張をこの記事で展開したい。だからこの記事はその主張を説明するための記事。
よくある話、自分の周りにいる仲のいい5人の平均値が自分である、というのは一部の人にはよく知られた話だが、また一部の人からすれば「?」となることうけあい。疑問を排して結論だけ述べれば「環境の底上げ」というこの概念は、過去のスタエフでもしたことがあるのだけど、割と真理だと思う。
【音声】背伸びをするといいという話
プライベートでいえば、頻繁に連絡を取ったり、会って一緒に食事をしたりする人たちの平均値が自分。会社員の人もいれば、公務員、フリーランス、経営者、専業主婦、立場はさまざま。
仕事でいえば、主にお取引をしている企業の平均値が、自社あるいはビジネスマンとしての自分の価値になる。中小零細から上場企業まで、企業のレベルはさまざま。
類は友を呼ぶとはよく言ったものだ。
では、類が友を呼ぶのなら?
現状に満足しておらず自分のステージ・レベルを何段階か上げたい、そう思ったときにどうするべきか?
結論はひとつ。周りの平均値を上げればいい、という話になるわけで。
つまりは付き合う人たちのレベルを上げられれば、自ずと自分のレベルも上がる、ということになる。ドライな考え方かもしれないね。
これ、普通の考えとは順序が逆になるという点をご理解いただけるだろうか。
通常、自分のレベルを上げるためには、まず勉強してさまざまな経験を積んで、そしてやっと次のステージに進むのがよしとされる。つまり次のステージに進むのは、自分のレベルを上げてから、ということになる。
初期ポケモンでいうところの最初の街マサラタウンには、自分のレベルにあった敵しか出てこない。居心地はたしかにいいかもしれないし、動き方はゆっくりと理解できるようになるが、これでは成長速度はスローだ。
そうではなく、レベル1の段階でいきなりラスボスに挑むような環境変化をおこすといい。自分を変えたいのなら。初期ポケモンでいう最後のほうの街であるヤマブキシティやセキチクシティにレベル1で行くような、そういう挑戦だ。
ミスをしまくるのがいいのである。
自分が自分に対して抱いている期待と他人があなたに対して抱く期待はイコールではない。自分と他人とのあいだには、期待値に日本海溝ほどの深さがある。
意外にも失敗は許容されるのだ。
この「失敗の許容」という観点でいうと、日々感じている話があって。
仕事でいうと、ステージが初期の環境であればあるほど、失敗に厳しいケースが多い。限られた予算内で失敗できない状況で仕事をすることになるわけだからだ。
これがある程度の規模になり、成熟した企業とのやり取りであると、なぜか失敗には寛容である。予算は潤沢にあり、失敗することが大前提の中で業務に取り組めるわけだから、極論とっととチャレンジして失敗を積み重ねたほうがいいわけだ。
もちろん仕事は仕事であるわけだから、成功を念頭に置かねばなるまいが。
同じことは子どもの教育環境にもいえそうだ。
いわゆる新興住宅地にある学校ではイジメが多い。新興住宅であるわけだから、さまざまな地域から異なるバックグラウンドを持つ親がやってきて暮らすわけであるから、自然と育児方針もさまざま。こうなると平均値がやや下がる。
逆に古くからあるような教育熱心な人々が暮らす場所にある学校では、イジメが少ないと聞く。もちろんそうでないケースも多いだろうが、割合イジメは少ない。なにがとは言わないけれど、平均値が高いからだ。
個人的に思うのは、就職活動においては、どんな出自の人間であれ、ある程度がんばって大きな企業に入ったほうがいい。同じ理論で平均値が高く、つまりは自分の成長速度も比例するからだ。
わかる。が、残念ながら、このように反論してくる方に限って、マサラタウンにいる。初期ステージにいる。環境を変える、周りの平均値を上げることが自分の成長につながるということをご理解いただけていないケースが多い。
なので、多少の無理をしよう。
少しだけ背伸びをするのだ。
すると周りの平均値が上がる。回り回ってドミノを倒すように自分の平均値も上がるわけだ。
許容範囲内で挑戦してみる、というのが大事になるわけで、類が友を呼ぶのなら、自分の「類」を無理やり変えてみるのが現状打破のヒントなのかもしれない。
自分を変えるために必要なのは、決意を新たにすることではない。朝早く起きることでもない。
環境を変えること。
これが1番手っ取り早い。
【関連】平均値の理論は徒然草にも書いてある
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