kihana tamamusubi

読書が好き。時々日常の絵を描く。最近、文章の力も借りて、生活と日常の足跡をのこしている…

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読書が好き。時々日常の絵を描く。最近、文章の力も借りて、生活と日常の足跡をのこしている。ここで感じた事、考えたことを風船につけて飛ばしてる気分。

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金色の針金

私には昔、小学生になる時にもらった赤いオルゴールがある。大人になった今でも宝物入れになっているその中には、金色の針金が入っている。 それが私のコレクションの一つ。 きっとこの針金は誰もが見たことがある。なんたってパンの袋の口を止めておくためによくついているあれだから。パンを食べ終わったらポイするやつ。 これが、夫が私にプロポーズ(っぽい)ことをしたときに指に巻いた、即席婚約指輪だった。 後日一緒に正式な婚約指輪を選びにいくのだが、いろいろゴタゴタした上に、小さなケース

    • 初めて自分という輪郭を捉えられた、認知行動療法の本との出会い

      別サイトで投稿が掲載されました。 自分を受容するきっかけとなった本との出会いと、それまでの経緯、心療内科。下記のリンクから。

      • 人生を踊る本{わすれないための読書記録 4}

        事務的なノウハウ本の文が入ってこない時や、大人になって、これからの生きていく意味を考えていた時、心に届いた本。 人生を舞台に踊り出す、そんな勇気をもらうための本棚。 どれも読んでから数年たっていますが、今でも覚えているくらい印象的だったので記憶のままに書いています。 よかったら、誰かにつながってほしい。未来の自分への手紙でもある。 * * * * * * * * * 『ダンス・ダンス・ダンス』 村上春樹の小説。人生ってやつを踊って、踊って、踊って、いろんな感情も一緒に

        • こころの宝物入れできらめいてる絵本と詩{わすれないための読書記録 3}

          事務的なノウハウ本の文が入ってこない時や、納得感やこだわりが強いとき、あえて抽象的な表現が心に届くことがある。 そんな元気をもらうための本棚。今回は絵本と詩。 どれも読んでから数年たっていますが、今でも覚えているくらい印象的だったので記憶のままに書いています。 よかったら、誰かにつながってほしい。未来の自分への手紙でもある。 * * * * 『ぺツエッティーノ』 自分は未完成で誰かの部分品だと思っている。 そんな主人公が探しに行った先で見つけるものは何? 登場する

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          バターみたい あったかく染みてくる食の本{わすれないための読書記録2}

          じわっと読書舌に染みてくる。味わいがあって、かつあたたかい本。日々のきらめきに気づいて元気をもらう本棚。 記憶のままに書いています。 よかったら、誰かにつながってほしい。未来の自分への手紙でもある。 **************** 台所・居酒屋で聞くエッセイ!? 『台所のおぢさん』 『ひと月9000円の快適食生活』 魚柄仁之助さんの食エッセイを2冊まとめ推し。 居酒屋のテーブルや昭和の実家の食卓を挟んで語り掛けてくるような文章。 読んでいると、魚柄さんが目の前でもつ

          バターみたい あったかく染みてくる食の本{わすれないための読書記録2}

          掛け合いが面白い本{わすれないための読書記録}

          物語調で、実際に語り掛けてくるような本。事務的なノウハウ本の文が入ってこない時に読んで元気をもらう本棚。 納得感が大事でこだわりが強くて、社会の人間関係で悩む私が、人から教えてもらって心が楽になった本。 どれも読んでから数年たっていますが、今でも覚えているくらい印象的だったので記憶のままに書いています。 よかったら、次の誰かにつながってほしい。未来の自分への手紙でもある。 ************************* 名著オブ名著 『嫌われる勇気』 読んだ後の納

          掛け合いが面白い本{わすれないための読書記録}

          音楽と拍手と日曜日

          拍手 体を使ったとても原始的な心の表現。 *************************** そこはたくさんの人が集まるホール。 拍手が地面で弾けるスコールのように響き、 それがどこかの部族の太鼓のリズムみたいに観客を酔わせていた。 その間、やまない余韻が手以外の出口を失ったように私の体に満ちた。 そんな経験をしたのは、県の交響楽団が開いた定期演奏会。 普段YouTubeで聞く音楽は、長くてもせいぜい1曲5分。そんな私が聞きなれないクラシックの2時間公演を聞く

          音楽と拍手と日曜日

          頑張ってひとりで→誰かと生きれるように

          自分の得意なことをしながら仕事をしたい。 そう思って働き始めた。全然稼げてないのに、楽しくて仕方なかった。 仕事以外の時間も学び、がむしゃらな毎日に満足していた。 そこからだんだんと欲が出てくる。 人の人生に関わるなら、本物に触れていなきゃ。この業界以外で働いたこともないのに、大人になった気で自己満足に振る舞っているそんな未来の自分を回避しようとし始める。 他の同僚が現実を見て働いている中、ここにいちゃだめだ、もっと社会に出て、小さな世界に止まっちゃいけない。 そんな道筋

          頑張ってひとりで→誰かと生きれるように

          本音がわからないで生きてた時に

          私は真面目ちゃん いつも一生懸命 頑張るって素晴らしい でもなぜかいつも続かない 私にとって世の中や将来は怖いものだったんだと思う 前向きな気持ちからの努力じゃなくて、安心したくて頑張っていた 不安を麻痺させるための「頑張る」 誰かの期待を自分の夢にしたかった頃 自分の「やりたい」からの努力じゃないから ある程度までしか続かない そんなイビツな前向きさでも、悪いことばかりじゃなかったけれど これからはもっといい方を選ぶ もう性格を変えれるくらい心はやわらかくない、くせ

          本音がわからないで生きてた時に

          自分で人生の迷路を進めなくなったら、身近な読書家を頼る

          人生の迷路に迷い込んで、自力で出れなくなった時 身近な読書家を頼っている ある知人の部屋に遊びにいたっとき、 カラーボックスいっぱいの本が並んでいたのが目に入る。 その時、抱えきれない思い、世の中への疑問、報われたかった想いを抱えながら、 その答えを見つけようともがいた姿が見えた。 生来の達観した性格ではないが、 表面だけでない、ずっしり年輪の詰まった樹のような人だ。 私がその人を尊敬しているのは、読書で今の自分を作り上げたこと。 良い本との出会いは、人をこ

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          5分の1紳士

          買い出しの帰り道、荷物を持ってくれる 洗濯をしていたら手伝いに来てくれる 残り5分の1で 現実で私と住んでいるのは自称、紳士。 最後だけやってきては、時々ヒーローとも名乗っている。 自尊心・適応力最強、こっちが怒っても泣いても、 嫌味でさえてこでも揺るがない相手に、 なんとか捻り出した言葉が「5分の1はね。」 いろんなことに期待しまくる私は、人生の節目節目で、勝手に愛に飢えること多々。 「ありがとう」で終われず、つい小言が出る。 相方が家事をする時には、テーマソング

          5分の1紳士

          絵を描く私を続けたい。人生で欲しかったもの離れたもの。

          自分の人生に満足していたら、人間関係だけで自分を満たせていたら、きっと絵を描くことはなかった。誰かに認めてもらいたくて、本当の私を見て欲しくて、言葉でないもので自分を定義したくて、そんな何かで自分を満たしたくて、絵を描いてた。 居場所がなくて、将来が不安で、所属もしていなくて、そんな時爆発するようにエネルギーのある絵を描いていた。内容なんてどうでも良かった。ただ自分を表現したかった。自分を定義したかった。声の届く限り、仲間を求めてなく遠吠えみたいだった。そんな生き方の人生に

          絵を描く私を続けたい。人生で欲しかったもの離れたもの。