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バターみたい あったかく染みてくる食の本{わすれないための読書記録2}


じわっと読書舌に染みてくる。味わいがあって、かつあたたかい本。日々のきらめきに気づいて元気をもらう本棚。

記憶のままに書いています。
よかったら、誰かにつながってほしい。未来の自分への手紙でもある。



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台所・居酒屋で聞くエッセイ!?
『台所のおぢさん』 『ひと月9000円の快適食生活』

魚柄仁之助さんの食エッセイを2冊まとめ推し。
居酒屋のテーブルや昭和の実家の食卓を挟んで語り掛けてくるような文章。
読んでいると、魚柄さんが目の前でもつ煮込みを薦めてくる幻影が見える。

マニアの話は面白い。
何かに夢中になってる人の話を聞きたい、オタクの人の話大好き!な私にとって、最高にかっこいい人と思える人の濃密な雑談を聴きたくなったら。魚柄さんの本を手に取る。酒のつまみ的な香ばしい文章を書く。マニアなおじさま。
それが魚柄仁之助。

ちなみにタイトルはよく検索間違いする。
×台所おじさん→台所のおぢさん



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子供の成長する姿に勇気をもらう
『お弁当を作ったら』

子供が自分でお弁当を作って学校に持っていく話。しかもクラス全員。
お弁当作りを通して成長する姿、見えてくる家庭でのやりとり、出来上がったお弁当の気になる中身。見どころが美味しげに詰まってます。

子供たちを1人の人間として接する先生の姿も、胸がキュッと引き締まるけどあったかい。人間こうでなくっちゃ、こうであったら素敵だなあと思える、大人も子供も関係なく心が繋がるお話。

バターみたいに心にじんわり染みてくる。人生の味を底上げしたい時にまた読みたいな。



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異『食』の本!?
『おまえうまそうだな』

絵本です。赤ちゃんアンキロサウルスの前に迫るティラノサウルス。
タイトルのとおり「おまえうまそうだな」と始まり・・・
おいしーい小さなご馳走がもたらす、大きな心の地響き。

たまに人間の世界に飽きたら、恐竜たちの言葉に耳を傾けてみたい。
そんな時、切なくて暖かい宮西達也の恐竜ワールドの入り口に再び立ってみる。

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今回は図書館で働いていた時に出会った本をお送りしました。

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