シェア
KIGO
2021年5月11日 23:54
薪能(たきぎのう)の起源は、奈良興福寺の神事能と言われ、夕暮れから夜間に、野外で篝火を焚いて催されることから来ている。能は、歌舞を中心に発達した古典芸能「猿楽の能」の略で、面をつけ、謡や囃子に合わせて演じられる。室町時代、世阿弥によって大成された。世阿弥「風姿花伝」による名言、秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず。秘する花を知ること。俳句で花と言えば桜と以前言ったが、さて、ここで
2021年4月2日 22:20
いちめんのなのはなちへいせんへつづくめをうばうきんいろん、ときみのこえにのびるみぎてをとるなびくはなのあいまのはらをかきわけてはにかむきみとぼくなんでもないじかん はるひがあたたかい かれといろどるみち きゅうっとたしかめ つながったたいおん このまんまふたりの ときがとま
2021年4月1日 23:14
4月1日。いよいよ今日から新学期・新年度だ。如何せん週半ばなもので、あまり実感はないんだけれど。外を歩けば、つくし、たんぽぽ、ぺんぺんぐさ、おおいぬのふぐり、ひめおどりこそう、最近知ったばかりの名前も呼びながら、馴染みの面々に挨拶をする。あ、すみれ。初めてのセーラー服には、菫色のスカーフがついてきた。家に帰ると、つい嬉しくて、鏡の前で何度も試着してしまったっけ
2021年3月29日 23:55
雪の果(はて)。実るは華やかな真白のレース編み。銘々の結晶が身を寄せあって手を伸ばしてはゆらゆら揺れる。冬は終わりと雪が凪ぎ、春がふわりと雪柳。枝垂れ白波、狂咲きランウェイ。遥か彼方にこれが最後と雪が舞う。最果てにて、生まれ変わるのなら。雪の果(ゆきのはて)
2021年3月22日 23:08
辛夷(こぶし)と白木蓮(はくもくれん)。これを機に両者を調べると確かに互いはよく似てる。私も今まで混同していた。遠目ではよく似ているものの、しかし違いは多々とあるようだ。例えば、白木蓮はすべて上向きに咲くのに対し、辛夷はあちこちを向く。花弁の枚数も、6枚が辛夷、9枚が白木蓮らしい。ちなみに、辛夷の由来は、そのつぼみが赤ちゃんの拳(こぶし)に似ているからだとか。枝ぶりに白い花を見かけたら、今度は