見出し画像

奇縁堂だより17【本の紹介,テーマ:富士山】

「♬ あたまを雲の上に出し 四方の山をみおろして〜」 ご存知(だろうと思いますが?),懐かしの文部省唱歌『富士の山』の歌い出しです。

仕事で浜松市を訪れた時,視覚障害者に信号が青になったことを知らせる音響信号のメロディがこの曲であることを知った時には,さすがは静岡県!と感心しました。

富士山の名称の由来ですが,「他に比べようのない唯一無二の高峰」という意味での『不二山』,「雪が絶えない」という意味での『不尽山』,「不老不死伝説」に起因する『不死山』など諸説があるということです。『富士山』という現在の名称は,「士に富む山」という意味だそうで,帝が遣わした使者が多くの士(つわもの)を従えて登ったことに因んでいると言われています。

そこで今回は,奇縁堂の在庫の中から富士山に関連する書籍を4冊紹介します。

写真は,2月上旬に奇縁堂の近郊から遠望した富士山の夕景です。


富士山
富士山


●ピックアップ

・『富士』(武田泰淳:著) 文庫,¥ 350 (税込)
 
太平洋戦争末期の昭和19年(1994年)の富士山麓にある精神病院・桃園病院を舞台に,人間の正気と狂気の謎に挑み,深い人間哲学を問う小説で,武田文学の最高傑作と言われています。著者は『快楽』で日本文学大賞を,『目まいのする散歩』で野間文芸賞を受賞しています。


・『晴れ着の富士山』(富塚晴夫:著) 22.5×26mm,¥ 1200 (税込)
 
写真家の富塚晴夫が,17年間に渡って富士山を撮り続けてきた集大成。早暁から日没まで折々の富士の美しさを活写し,まさに晴れ着を纏ったような高貴な姿を映し出しています。巻末の撮影ガイドは,富士を愛するアマチュア写真家には貴重なアドバスとなるでしょう!


・『週間ふるさと百名山 No.1 富士山』(集英社:編) A4判変形,¥ 200 (税込)
 
集英社が発行した『週間ふるさと百名山』の記念すべき第1号は,やはり “富士山”です。サブタイトルは「時代を超え,国境を超えて人々を魅了する日本のシンボル」。富士山の魅力を数々の写真で見せる本書は,富士山入門の書としても最適です。

書肆奇縁堂のURLはhttps://shoshi-kiendo.stores.jpです。


プロフィールの「ストアボタン」または「ストアを見る」からアクセスできます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?