手取り18万円一人暮らしで余裕は作れる?[お金編3]
お金編1で定義したお金の不安要素である「お金の状況」「将来必要なお金」「現在必要なお金」の現在必要なお金に対してお金編2で考察していきました。
今回からは「将来必要なお金」について徹底的に考察していきたいと思います。まず、「将来必要なお金」とはどんなお金だったかおさらいしていきます。
将来必要なお金は「結婚」「育児」「老後資金」などのライフイベントに対応するための資金と、「病気」のように予想できない突発的なイベントに対応するための資金を指します。
この「将来必要なお金」はさらに「計画イベント」と「未計画イベント」の2種類に分類でき、人によって異なる性質があります。
計画イベントは、車が趣味の方がお気に入りの車を買うと計画することや、すでにパートナーがいる方が結婚を考えたりするような、今ある事実と自分の決断の連動によって発生するイベントを指します。
それに対して未計画イベントとは、パートナーがいない人が漠然と結婚資金について備えたり、20~30代の人が老後の心配を過度にしてしまうような不確定要素を指します。
病気についてはナイーブな問題であり、慎重な判断が必要になりますが、例えば20代の健康な人が過度に保険をかける必要はないと考えます。
計画イベントについて漠然とした不安を解消する方法はイベントに対して「必要な資金」と「いつ使うか」を明確にすることでアプローチします。
計画イベントは4つのプロセスで「必要な資金」と「いつ使うか」を決定します。今回は結婚を例に見てみましょう。
初めに目標を明確にしましょう。結婚を目標にしているため、いつ結婚するかをある程度具体的に決めます。今回は2年後と設定しておきます。
次に結婚を行うために費用が発生するイベントを洗い出します。例えば事前の同棲やプロポーズ、結婚式などがこれにあたります。
イベントを洗い出したら、それに必要な資金を予想します。例えば同棲では引っ越し代や家電家具を新調するのに合計30万円、プロポーズの指輪には30万円、結婚式に300万円などです。
出来るだけ具体的に決めておくと無駄なお金を割かなくても良くなりますが、イベントをきちんと洗い出せればそこまで大きく変動することも少ないので大まかな算出で良いと思います。
最後に一番最初に決めた目標を実行する時期までの時間で必要資金を割ます。今回は結婚に関わる全てのイベントで360万円かかり、24ヶ月後に実行する予定なので1月あたりに積み立てる金額が15万円となりました。
しかし金額が15万円だと生活ができないのでまた初めの目標を明確にするプロセスに戻って現実的に修正していきます。
この手法を使うと、大体の予算を自分の年収に合わせて計画できます。
未計画イベントについてどう対処するか解説します。
予定はないけど不安になる気持ちは分かりますが、不確定な要素に対して心配する必要はありません。ある米国の大学では心配事の80%は発生しないという驚くべき研究結果を提示しています。さらに残りの20%の内、16%については事前に対処可能であり、結局、心配事について実現して困る確率は4%と極端に低い事が分かっています。
それでも不安な方は年収の1割を不確定なイベントに対応するための資金として「投資」をしてください。
いつ使うかわからないお金を貯蓄しておくほど無駄なことはありませんが、投資を行うことでそのお金が増える可能性があります。まさに死金が生き金になるのです。
よって、自分がちょうど良く生きるために我慢も節制もしない代わりに使う予定のない「死金」だけは発生しないようにすると良いです。
以上をまとめると、将来使うお金についての考え方として
・不安に思うことの80%は起こらない
・予定のない事に対してお金を割かない!
・不安な場合は「投資」する!
この3つを徹底することで、不安に対する対処をしながら費用対効果を最大にする事ができるでしょう。
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ストレスなく、人生を追求していきましょう。
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