自己肯定感の落とし穴
「自己肯定感の落とし穴」
諸外国に比べて、日本の子供達の自己肯定感が低いとされています。その為「自己肯定感」の着目度がどんどん増してきていますね。でもその落とし穴に気付かなければいけません。それは…どんなことでしょう?
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子供達が自分の存在意義や価値を認めることが、個々の成長に大きく影響します。でもその関わり方次第では、自己中心的な我がままな性格になってしまうかもしれません。
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そもそも2〜7歳位の時期、子供達は自分が常に中心にいるという考えを持っていて、自分を客観視したり、自分とは違う考えや価値観があるということを理解できません。プラス自己肯定感で得てしまう自己中心的な考えは危険!
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自己肯定感とは、ありのままの自分の価値や存在を肯定できるということ。但し自分を構成する要素のうち、ポジティブな要素にのみ注目することになります。自己肯定感を高める為に、多くの体験をしたり、親の愛情を感じることが良いとされ、褒めるタイミングも手当たり次第なんてことになっていませんか?
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自己肯定感には3つの種類があり、
①無条件の自己肯定感
②条件付きの自己肯定感
③自己肯定感の低い状態
1番良いのは①です。注意したいのは②で、何かができた時だけ褒めるなど、条件付きで愛情を示すことです。子供達は成果をあげないと自分の価値がないと感じるようになってしまいます。
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そしてもう1つ危惧することは、自己肯定感の高まりが、自分は完璧だという感情を生んでしまうことです。自分は正しくて、悪いのは周りという自己中心的な思考となり、人間関係などに悪影響を及ぼしかねません。
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大切なのは、ありのままの自分を自分自身が理解し、認めること!ありのままの自分とは、長所/短所、得意/不得意、良し/悪し、自分を構成するすべての要素のことを指します。ここ忘れないで欲しいところです。
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子供自身が自分を「信じ」「許し」「ありのままを受け入れる」度量を身につける、これがベースとなるのです。
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自分を悪く評価したり、誤魔化したりせず、無条件で、ただ受け入れること、これはとても難しく強いメンタルが必要です。自分のポジティブな要素を受け入れることは簡単ですが、ネガティブな要素は受け入れ難いですものね。どのタイミングで受け入れ可能になるか…人それぞれですが、なるべく早い時期にそうなれると良いと思っています。
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自己肯定したポジティブな要素も、自己否定したネガティブな要素も、どちらも無視することなく、事実として認めながら、ありのまますべてを受け止めた状態が自己受容、自己肯定と自己否定がバランスの良い状態であることが理想で、これこそが自己肯定感の土台となるのです。
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無条件で自分を愛することができる、これは大げさな言い方ですが、これこそが人生において必要なことのように感じます。どんな姿の自分でも好きでいられる!自分の感情をきちんと受け止め、理解できるのは自分だけ。まずは自分自身が自分の理解者となりたいですね。
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自己受容できるようになると、他人の状況や行動に振り回されにくくなります。段々周りが気にならなくなり、心に余裕も生まれ、他人に対して優しくなれます。その余裕から、自主性や自発性がうまれ、自信が付いてきます。チャレンジ精神も、そんな副産物なのでしょうね。次に何かに取り組む時、失敗で立ち止まるのではなく、次に進む為の対策を考えてから行動を起こせるでしょう。
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見栄を張ったり、持っているもの以上に自分を大きく見せたがるお子さんは、自分のことを過小評価、あるいは過大評価しているということ、それはありのままの自分をまだ受け入れられていなということです。またそんな感情には波があり、来ては戻り、また別の思いが来たりと、気持ちの変化によって変わります。常に振り回されていては疲れてしまいますね。
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生活の中で思考/感情について、すべてのことに良い/悪いの判断を無意識のうちにしていませんか?また、他人と比べて良い/悪いと評価していませんか?
評価することが日頃から癖になっていると、自分のことや周囲の人の出来事に対しても常に評価をしてしまうようになります。自分に対する評価の繰り返しは、自己肯定感を下げてしまいます。
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「つらかったよね」「悲しかったよね」と優しく声をかけながら、その感情を十分に味わい、手放していくことが、子供達の心の安心に繋がります。安心できる場所や人がいると、守られている感覚を感じ、きちんと自分と向き合い、頭と心で対話をし、そのままを言葉で表現し、客観的に把握し、最後に自分の中に取り込むことができます。これも自分なんだ〜、そう捉えられることができれば楽になれますね。
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自分を許し、弱い自分も受け入れること!この「自己受容」がベースにあって初めて「自己肯定感」が生きてきます。自己肯定感だけを育むと、自分を過信し、できない自分を認めない上に、それを人のせいにするようになってしまうかもしれません。
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自分のした行為に対して相手から「ありがとう」という感謝の言葉をもらう…自分でも役に立てたと思い、自分の価値を認め、自立していくことになる。これこそが「自己肯定感」ですね。
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自己肯定感を伸ばすコツは「褒める」のではなく「認める」こと。「すごいね!」と言われたら、もっと認めてもらおうと頑張ることでしょう。
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皆んなが自分のことをいつも好きでいられるようになって欲しいと心から思います!
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